企業戦士ばっかりじゃないけどさ。

結局のところ、あくせく働き続けないと生活ができないという、この点が最大の問題なんじゃないだろうか。
少しでも多く働く、すなわち残業・休出を辞さず、稼がないと生活できない。
家も建たないし車も買えない、子供をいい学校に入れていい就職先にも入れられない、おしゃれな服も買えないしおいしいものも食えない、温泉にも行きたいし海外旅行にも行きたい。
なんだ、結局贅沢ばっかりジャン、と思うけれど、所詮これらが(程度の差はあるにしても)庶民の生活だったりもする。
せっかく共稼ぎで少し余裕もあったし貯金もできたのに、子供が生まれたら霧散してしまう。
だったら元の生活を取り戻すためにまた共稼ぎをするために保育園を・・・


なんだなんだなんだ、堂々巡りジャン。


最近切実に思うのは、昔お父さんはズボンの後にタオルだか手ぬぐいだかをぶら下げて、川の土手を夕日を浴びながら鼻歌まじりで自転車で帰ってきたよな。*1
あれ、ホントにいいな。
のんびりした生活だな。
あくせくしないでいいし、うちに帰って子供がすっ飛んできてよじ登ったりしても「こらこら」とかいいながら笑って遊んでやれるしな。


CMでもこんなシーンは流れるわけだし、例えば木造の平屋で縁側に腰掛けてお茶を飲むとか、「ものよりおもいで」なんて、けっこうみんな「ホントはこうなりたいよね」なんて思ってるんじゃないの?
戦前の話だよね、きっと。
戦後は産めよ増やせよ高度経済成長だもの。


最初はやりがいもあったサ。
給料も増えるしさ、たまにはスキヤキも食べられるようになったかもしれない。
でも、そのうちどんどん、残業残業休みも返上しないと生活できないようになっちゃった。


なぜ?


みんな贅沢になっちゃったからか。
給与水準が低いからか。
物価が高いからか。


そんなの、バブルも過ぎたし、少しずつ変わってるかな?


家族のために、自分のために時間を確保する。
できるだけ残業をしない、休出をしないで済むように工夫する。
個人じゃなかなかできないけど、雇用者側にも意識をするところが出始めてない?
「働きたいから子供を預けたい」だけじゃなくなってきてない?


どうだろう。

*1:きたろうがやってたな。