「真の永久平和は、決して空疎な理念ではなくて、われわれに課せられた課題である」

id:andy22さんの日記「綾川亭日乗」(10月26日分)から。


残念ながら埼玉版には掲載がないのだが、ぜひ読んでみたい一文である。
日本は憲法に「恒久の平和を念願」することを掲げ、その「崇高な理想と目的を達成することを」「全力をあげて」誓っている。*1
すなわち、斜に構えてかっこつけたつもりで逆説をとなえ、「平和なんて念仏唱えたって平和になんかなりゃしない、攻め込まれたら武力で反撃する、そのための軍備は持って然るべきだろう」などという本末転倒は、本来この理想たる理念からは一番遠いところにある。
戦争が起こらないように最大限努力する、それを怠り、何かといえばすぐに人のせいにする、それがリアリストだというなら、もちろんのことこちらから願い下げだ。
そして、こうした200年も風化せずにしっかりと根ざしてきた言葉を、これからも支えにして行きたいものだ。


その「リアリスト」なりには焦燥や諦念もあるかもしれない。
しかし、もう一度考えてみよう。
大事なことは、「自分が」何を考え、「自分が」何を為すか、ということだ、ということに、もう一度立ち返って気づいてみよう。
そうすれば、幾ばくかの希望もなにがしかの展望も見えてくるかもしれない。
決して一人だけじゃないし、諦めてしまうこともない。


この人達にもそのことを、よく考えてみてほしいものだ。

*1:憲法前文第2項および第4項