入院6日目、手術後4日目、ガーゼを抜く

☆今日の体調

  • 鼻に詰めたガーゼを抜いた
  • 頭痛はまだあるが、右目の圧迫感などはなくなった、ボルタレン座薬、ボルタレン
  • 鼻からは出血というより血の色の粘液という感じのドロドロが出る
  • 涙はまだ少し出る
  • 耳は聞こえるようになった

7時前にボルタレン錠をもらう。今朝方、綿球を交換するときに、右の鼻に詰めたガーゼの下端が少しほぐれてしまったのが気になる。
☆朝食

  • 全粥 300g
  • 味噌汁
  • ボイルウィンナー
  • 和風ソテー
  • 牛乳

完食。
今日は朝から昨日のつま恋コンサートの話題が多かったのだけれど、さて、吉田拓郎つま恋でいったい何を残したろうか。この間読んだ矢作俊彦にしてもそうだが、団塊の世代は結局、何も残せていないのではないだろうか。日本の特質ででもあるかのように、何かが「残って」しまっても、何かを「残して」行くことができていないのではないか、という危惧を感じる。
戦後を総括できないのも、安保闘争が何も成果を見い出せず学生紛争にヘルメットとゲバ棒のイメージが定着してしまったのも、同じ欠陥を抱えているからではないか。我々も結局何も残せて行けないのかもしれないと感じる。「つま恋」を「同窓会」と呼ぶ彼らはいったい何か。「つま恋」とは何だったのか。
9時少し前に診察券とカルテ入りのかばんとボルタレン座薬を受け取る。(えー、結局痛いのか)と思いつつ座薬を入れ、再来器で受付をして外来に行く。外来の待合いで待っていると、1番最初に呼ばれた。
診察台に座り受皿を持ち、主治医が鼻からどんどんガーゼを抜き出していく。左からは1セット、右からはなんと3セット。まったく手品のように、血や粘膜やその他のいろいろなおどろしい色をしたものを吸い含んだ重量感のある、棒のようになった太いガーゼがスルスルと鼻の穴から引き出されて来る。ときどきどこかに引っかかっても、主治医は毅然としてひるまずグイと力を入れて引き出してしまう。
ボルタレンが効いていることもあって痛みはまったくと言ってよいほど感じないが、じつによろしくない気持ちだ。何しろあのとんでもない量のモノが詰まっていた空間が自分の顔の中にあったというだけで何とも言えない気分になる。いったい入れるときにはどんな風にしたのか、とても想像したくない。
しかし、顔の内側からの圧迫感がなくなってとにかく楽にはなった。
30分後にデイルームで吸入。ガーゼを抜いた後も綿球でフタをしてあるが、体を起こしているとドロリと血のネットリしたのが出てくるので、少しのあいだ横になっていなくてはならずつまらない。
村上春樹佐々木マキの「不思議な図書館」と川上弘美の「パレード」読了。
☆昼食

  • 米飯 250g
  • 鯖のみそ煮
  • 揚なすオロシカケ
  • ブドウ
  • 野沢菜

完食。昼からは粥をやめて普通のご飯にしてもらった。ご飯ですよと一緒に持ってきてもらった海苔もおいしい。
粥からご飯に変えたからというわけでもないだろうが「選択メニュー記入用紙」というのをもらった。選択肢は少なくても選べるのは楽しいが、でも、選択の対象が10月28日以降で、その頃には何もなければ退院しているはず。残念。
14時に午後の吸入。まだ綿球を取るとドロッとした血が付いてくる。
16時頃、妻と娘が来てくれた。相変わらず宿題が大変そうだ。
妻と娘が帰ってからデイルームでここを見たら、昼頃に書き込んだのにコメントが付いていた。世の中から切り離されたように感じていたのでとてもうれしい。
夕食前に痛みが来そうだったのでボルタレン錠をもらう。
☆夕食

  • 米飯 300g
  • ハンバーグ
  • ナムル(もやし)
  • ポタージュ
  • ロッコカニあんかけ

完食。
18時10分ボルタレン錠服用。
20時過ぎにウチに電話。
看護師さんが、夜はきっと痛むからとボルタレン座薬をくれる。21時に座薬挿入。22時就寝。夜中に何回かトイレ。