アゲハの幼虫

もうそろそろサナギになってもおかしくない時期だと思うのだが、まだその兆しがない。
実は今年は住処の山椒の鉢に元気がなく、ここにきてついに水を吸い上げる力もなくなってきたか、葉っぱがみんな裏を向いて枝もうつむいてきてしまったのだ。葉っぱを触ると「カサカサ」いうほど水分が含まれていない状態。こんな葉っぱを食べているからか幼虫の体もなかなか大きくなれないようで、色も何だかくすんで黒っぽい。このままでは蛹化を前にかわいそうな結果になりそうなので、昨日、新しい山椒を買って来た。
いくつかのホームセンターに電話を掛けてみたが、こんな時期なので山椒の鉢も苗も置いてあるところがなかなかない。ようやくドイトの園芸専門店にあったので買いに行ってきたのだ。買って帰ってさっそく鉢を仕立てて幼虫を乗せ換えてやると、最初はじっとして動かなかったけれど、そのうちもぞもぞと動き出し、元気に葉を食べ始めた。
今日、様子を見ると体色も明るい黄緑色が戻って、体長も1cmくらい伸びたように見える。彼らは水分も葉に含まれるものから摂っているわけだから、枯れた葉っぱでは瑞々しい体を保てないんだろう。
もっとも、買ってきた苗に葉っぱがあまり付いていないし、とてもよく食べるので、蛹化するまでエサがもつかどうかが新しい心配のタネになった。