海外派遣より大切なことがあるだろう

ロクでもない「大連立」なんていう妄言に惑わされてすったもんだの大混乱の中、まるで海外派遣に関する事柄がとにかく国政の中心だ、のような雰囲気が出てきて、各メディアもそればっかり取り上げるようだけれど、とんでもない話だ。
確かに政府にとってはテロ特措法後の体制というのは大切なことかもしれないが、年金にしろ医療にしろカネの問題にしろ、どれもこれも中途半端でほったらかしにすることのできない重大問題ばかりだ。そうした国内問題も整理できず足下も確かにできないような状態で、やれ国際的な約束だのなんだの言ってみたところで結局は国際貢献に名を借りた戦争荷担に過ぎない海外派遣について、本論に踏み込んでの議論などできようはずもない。
衆参ねじれで「どんな法案も通らない」というようなくだらない論調が蔓延るのも腹立たしい。
そもそもそんなねじれが生じたのは自民党政権が国民からそっぽを向かれるようなことを続けていたからに他ならず、まずそこをもう一度きちんと確認するために総選挙をするのがスジというものだろう。その上で、必要な政策協議なりを始めるのでなければ、連立だの協力だのはただの数合わせに過ぎない。国民の信を得ない行動は指弾されて然るべきだ。
とにかくね、早く選挙しようよ。