今年前半に観た映画

「アイランド(The Island)」(2005年、アメリカ)
監督:マイケル・ベイ
出演:ユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソン
感想:スピーディな展開で2時間飽きずに楽しめた。ラストの刺客が味方になって
   クローン仲間を助け出すところは、いかにもアメリカ映画。

「オリバー・ツイスト(Oliver Twist)」(2005年、イギリス)
監督:ロマン・ポランスキー
出演:バーニー・クラーク、サー・ベン・キングスレー、ハリー・イーデン
原作:チャールズ・ディケンズ
感想:ダラダラと説明過剰を続けるなどということは一切なく、必要最低限のシーン
   を並べて、アレよという間に2時間が経つ。

「未来警察(Runaway)」(1985年、アメリカ)
監督:マイケル・クライトン
出演:トム・セレック、シンシア・ローズ、ジーン・シモンズ
感想:今や「どのあたりが未来なんだ」ってのが正直なところ。ウェスト・ワールド
   の方がよかった。ロボットがずいぶんチープ。でも、けっこう手に汗握る。

「ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger than Paradise)」
 (1985年、アメリカ、西ドイツ)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ジョン・ルーリーエスター・バリント、リチャード・エドソン
感想:一度観たいと思っていた。テレビのちっちゃな画面だけどようやくって感じ。
   モノクロのワンシーンワンカットを長めの暗転で繋ぐ淡々とした青春映画。
   日本のみたいにどこか力んだりおちゃらけたりしない。ラストもいい。

「スリーピー・ホロウ(Sleepy Hollow)」(1999年、アメリカ)
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップクリスティーナ・リッチ
原作:ワシントン・アーヴィング
感想:押さえどころをきちんと押さえたホラー映画。基本的に怖がらせではあるけれ
   ど、スピード感とムダなコマのない編集で飽きさせず観せる。

「スカイハイ」(2003年)
監督:北村龍平
出演:釈由美子谷原章介戸田菜穂田口浩正大沢たかお
原作:高橋ツトム
感想:ダラダラしてなくて面白かった。特に女性のチャンバラの見せ方がよかった。

「ビッグ・リバー(Big River)」(2005年)
監督:船橋淳
出演:オダギリジョー、カヴィ・ラズ、クロエ・スナイダー
感想:オールアメリカロケ、全編英語でやった、日本の“青春映画”。

「日本沈没」(2006年)
監督:樋口真嗣
出演:柴咲コウ草なぎ剛豊川悦司大地真央吉田日出子石坂浩二及川光博
原作:小松左京
感想:小松左京原作でありながら、阿部玲子の心情を吐露させておきながら小野寺俊夫
   を死なすなど、ラストは冷淡。首相が死亡、閣僚の大半が逃げてしまった事情が
   あったとはいえ、英雄である危機管理担当大臣が「その場の雰囲気で」首相相当
   となるのは安易すぎ。政府関係者の使用PCがMacだったのが何とも不自然。

「交渉人 真下正義」(2005年)
監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア寺島進國村隼石井正則
感想:テレビがかんでいるにしてはずいぶん出来のいい映画だった。ただし、ラストの
   犯人不明を除いては。必然性のないあの展開がすべてを台なしにしている。日本
   映画のつまらない部分そのもの。

「電送人間」(1960年)
監督:福田純
特撮監督:円谷英二
出演:鶴田浩二白川由美平田昭彦中丸忠雄
感想:戦後を引きずったストーリーとか設定とか、何だかスゴイ映画。若き日の天本
   英世も出演。

「酔いどれ天使」(1948年)
監督:黒澤明
出演:志村矯、三船敏郎久我美子笠置シヅ子
感想:戦争直後の闇市社会で、やくざの殺し合いのみっともなさと「知性が必要」と
   いうメッセージ。無声映画をそのまま引き継いだかのような演技と台詞回し。
   当時に気概を持って作られた映画、という感じ。

「キューティーハニー」(2004年)
監督:庵野秀明
出演:佐藤江梨子市川実日子村上淳、京本正樹、及川光博
原作:永井豪
感想:サトエリがもっとかわいかったらよかったのに映画。その他にも多数出演が
   あって、何だか内輪モノみたい。「アニメと実写の融合」という目的は達成した
   かも。

「スクラップ・ヘブン」(2005年)
監督:李相日
出演:加瀬亮オダギリジョー栗山千明柄本明
感想:「フラガール」の監督の前作だそうだ。ちょっとかったるい途中の展開からどう
   なるのか興味があったけれど、結局中途半端で残念なラスト。2時間もいらない。

「ハチミツとクローバー」(2006年)
監督:高田雅博
出演:櫻井翔蒼井優伊勢谷友介加瀬亮関めぐみ堺雅人
原作:羽海野チカ
感想:各シーンの整理がきちっとできている感じで、飽きさせず最後まで見せてくれる。
   映画の中では、花本さんがキーかも。山田も可愛かった。はぐの服もよかった。

「黄泉がえり」(2003年)
監督:塩田明彦
出演:草なぎ剛竹内結子、寺門ジモン、山本圭壱東新良和石田ゆり子哀川翔
原作:梶尾真治
感想:最初の1時間はとてもよかった。葵が実際は黄泉がえりだった、という展開も
   よかった。だが、穴の出現とダラダラと3曲も歌わせるコンサート、エピローグ
   はいらなかった。

「図鑑に載ってない虫」(2007年)
監督:三木聡
出演:伊勢谷友介松尾スズキ菊池凛子岩松了ふせえり
感想:破天荒になりきってない伊勢谷と松尾、ちょこちょこ歩く菊地凛子の青春映画?
   ラストの曲はちょっとよかった。

「アヴァロン(Avalon)」(2001年)
監督:押井守
出演:マウゴジャータ・フォレムニャック
感想:「すべての映画はアニメである」その通り。

「トワイライトQ 迷宮物件 FILE538」(1987年)
監督:押井守
出演:瀬川哲也、兵藤まこ千葉繁
感想:押井節全開。

「アップルシード」(OVA、1988年)
監督:片山一良
出演:勝生真沙子、坂口芳貞、沢田敏子古川登志夫荘真由美
原作:士郎正宗
感想:説明一切なしで進行というのにも限度がある。

「アップルシード」(2004年)
監督:荒牧伸志
出演:小林愛小杉十郎太小山茉美松岡由貴
原作:士郎正宗
感想:とにかく戦闘シーンを3DのCGで心ゆくまで描写した。