高村薫「レディ・ジョーカー」読了

レディ・ジョーカー〈上〉

レディ・ジョーカー〈下〉

図書館から。
またしても何も解決しなかった。脅迫を実行していた刑事が一課長推薦で昇任試験を受け警部として本庁国際捜査課に栄転？いろいろと違和感のある終末だった。
合田、加納、そして今回は城山もクリスチャンだということにどうもよくなじめない。しかも、合田の告解を受けて司祭はくすくす笑うのである。信者にしかわからないことなのだろうか。
「マークスの山」に比べても、描写や展開が散漫だったように感じた。初出は週刊誌連載とのことだが、大幅加筆修正だそうなので、その辺も整理できたらよかったと思う。