アーシュラ・K・ル=グウィン「ゲド戦記2 こわれた腕環」読了

図書館から。
名を取り上げられ大巫女アルハの生まれ変わりとして育てられたテナーのお話し。地下迷宮に迷い込んだゲドを捕らえ、そのゲドに解放される。
「子ども向けのお話し」とも読むことができるし、深く考えながら読むこともできるという造りになっているようだ。躊躇し逡巡するテナーと自らの歩んできた道を重ねながら導きつつもテナー自身を尊重するゲド。アレコレの構成はずいぶんしっかりしているように見え、確かにこれからすれば映画は(まだ観てはいないので巷間の評判から憶測するならば)軽々しいところがあるのかもしれない。