天童荒太「包帯クラブ」読了

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

図書館から。
映画では青春の1ページという感じのつくりだったが、こちらはもう少し将来から振り返る視点。ブレながら、揺らぎながら人のこころについていろんなことを考え、何となくわかっていく過程を描くのに、もう少し紙幅を費やして丁寧に書き込んでもよかったように思うけれど、「ああ、そうなんだな」というシンパシーを感じることはできたんじゃないだろうか。
これを、自分がこの世代の時に読んでどう感じたか、そんなことに思い至るけれど、今はすでに戻れない時間ではある。