今年後半に観た映画70本

4分間のピアニスト(Vier Minuten)」(2006年、ドイツ)
監督:クリス・クラウス
出演:モニカ・ブライプトロイ、ハンナー・ヘルツシュプルング、
   スヴェン・ピッピッヒ、ヤスミン・タバタバイ、リッキー・ミューラー
感想:ジェニー役のハンナー・ヘルツシュプルングはピアノが弾けなかったそう
   だが、集中レッスンであそこまでやれるとはスゴイ。どの程度吹き替えが
   あったのか(なかったのか)わからないけれど、特にラストのステージは
   圧巻である。日本では風化寸前の「戦争」がまだそこにある、と感じる。
   世代間断絶とか、人ごとではない重要なテーマ。「音楽とは何か」「表現
   とは何か」の問いかけと、結局は解決も出口もない結末。

アンディ・ラウの神鳥伝説(九一神侠侶)」(1991年、香港) 監督:デヴィッド・ライ、ユン・ケイ、ジェフ・ラウ 出演:アンディ・ラウアニタ・ムイ、ケニー・ビー、カリーナ・ラウ、    アーロン・クォック、グロリア・イップ 感想:アンディ・ラウが設立した製作会社「天幕(チームワーク)」の初回製作    作品とのこと。この荒唐無稽さはいわゆるカンフー映画そのもの。アニタ    ・ムイの姉妹二役は達者。
「宇宙へ(Rocket Men)」(2009年、イギリス) 監督:リチャード・デイル 翻訳監修:毛利衛 日本語版ナレーション:宮迫博之 感想:NASA創立以来の映像を基にした実録ドキュメンタリー。宮迫氏のナレーシ    ョンが殊の外よかった。NASA職員の変遷(女性登場とか服装とか機器類と    か)も興味深い。
宇宙戦争(War of the Worlds)」(2005年、アメリカ) 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:トム・クルーズダコタ・ファニングジャスティン・チャットウィン、    ティム・ロビンスミランダ・オットー 原作:H・G・ウェルズ 音楽:ジョン・ウィリアムズ 感想:離婚、ダメ親父の活躍、家族の再会など、いわゆるハリウッド版のもの。    息をつかせない展開とか、CGの使い方などは大したものだ。2時間弱だが、    楽しむだけに観るのならば、映画館でも十分耐えられるのでは。
「傷だらけの男たち(傷城/Confession of Pain)」(2006年、香港) 監督:アンドリュー・ラウ 出演:トニー・レオン金城武スー・チー、シュー・ジンレイ、    チャップマン・トウ 主題歌:浜崎あゆみ 感想:レッドクリフトニー・レオンと比べるとだいぶ華奢で細く感じる。日本    映画でも同じような話はあると思うのだが、撮り方が違う。クールとか、    スタイリッシュとか、なのか。
マイノリティ・リポート(Minority Report)」(2002年、アメリカ) 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:トム・クルーズコリン・ファレルサマンサ・モートン、    マックス・フォン・シドーピーター・ストーメア、キャサリン・モリス、    ティム・ブレイク・ネルソン 原作:フィリップ・K・ディック 音楽:ジョン・ウィリアムズ 感想:原作とはだいぶ違うが、エンタテイメントとしてはよくできた映画。アメ    リカ映画は家族愛にからめないとダメらしい。
スキャナー・ダークリー(Scanner Darkly)」(2006年、アメリカ) 監督:リチャード・リンクレイター 出演:キアヌ・リーブスロバート・ダウニー・Jrウィノナ・ライダー、    ウディ・ハレルソン、ロリー・コクレーン 原作:フィリップ・K・ディック 感想:「ロトスコープ」は斬新だけど、セリフだらけの最初は退屈。だんだん引    き込まれていって、ラストは秀逸。もう少し短くできあがってもよかった    かもしれないけれど、物足りないくらいでちょうどよかった。Radioheadの、    特にエンドロールの曲(トム・ヨークのソロアルバムから「Black Swan」)    はとてもよかった。
俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)」(1967年、アメリカ) 監督:アーサー・ペン 出演:ウォーレン・ビーティ、フェイ・ダナウェイ、マイケル・J・ポラード、    ジーン・ハックマンエステル・パーソンズ 感想:すべてはラストのあのシーンのために、着々と進んでいく。銃とアメリカ。
「私家版(Tire a Part)」(1997年、フランス) 監督:ベルナール・ラップ 出演:テレンス・スタンプ、ダニエル・メズギッシュ、マリア・デ・メディロス、    ジャン・クロード・ドレフュス、フランク・フィンレイ 原作:ジャン=ジャック・フィシュテル 感想:テレンス・スタンプのシブい演技といい、コンパクトなまとめ方といい、    なかなか素晴らしい。フランス人とかイギリス人とかスノッブとかいろい    ろ区別して観られるのは字幕版ならでは。吹き替えではわからない。
グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」(2000年、中国・香港・台湾・アメリカ) 監督:アン・リー 出演:チョウ・ユンファミシェル・ヨーチャン・ツィイーチャン・チェン 原作:王度廬 感想:ストーリーは疑問符だらけで今ひとつよくわからなかった。ワイヤーを含    むアクションはさすが。
「メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬 (The Three Burials of Melquiades Estrada)」(2005年、アメリカ・フランス) 監督:トミー・リー・ジョーンズ 出演:トミー・リー・ジョーンズバリー・ペッパー、    フリオ・セサール・セディージョ、ジャニュアリー・ジョーンズ、    メリッサ・レオ、ドワイト・ヨアカム 感想:最初は「メルキアデス=ガルシア・マルケス」と勘違いして録画したのだ    が、最後まで観てよかった。
「アンナ・マデリーナ(安娜瑪徳蓮娜/Anna Magdalena)」(1998年、香港・日本) 監督:ユー・チュンマン 出演:金城武ケリー・チャン、アーロン・クォック、レスリー・チャン、    アニタ・ユン 感想:4部構成だが、最後の「変奏曲」のみ別ストーリー。日本映画なら恥ずかし    くなってしまうような話でも、微笑ましく観られた。
「タイムマシン(The Time Machine)」(2002年、アメリカ) 監督:サイモン・ウェルズ、ゴア・ヴァービンスキー 出演:ガイ・ピアースシエンナ・ギロリー、フィリーダ・ロウ、マーク・アディ、    オーランド・ジョーンズ、サマンサ・マンバ、オメーロ・マンバ、    ジェレミー・アイアンズ 原作:H・G・ウェルズ 感想:1959年のアメリカF映画「タイム・マシン 80万年後の世界へ」のリメイク    だそうだ。なぜニューヨークなのか、それがよくわからない。エマがかわ    いそうである。
「ターミナル(The Terminal)」(2004年、アメリカ) 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:トム・ハンクスキャサリン・ゼタ=ジョーンズスタンリー・トゥッチ、    シャイ・マクブライド、ディエゴ・ルナ、バリー・シャバカ・ヘンリー、    クマール・パラーナ、ゾーイ・サルダナ 音楽:ジョン・ウィリアムズ 感想:「おじょうず」な映画。ビクターのロマンスを省けばもっとわかりやすく    1時間半でできたのに。トム・ハンクスの「クロコージア語」はすべてアド    リブだとか。
マルコヴィッチの穴(Being John Malkovich)」(1999年、アメリカ) 監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ジョン・キューザックキャメロン・ディアスキャサリン・キーナー、    ジョン・マルコヴィッチ、オーソン・ビーンチャーリー・シーン、    ブラッド・ピットウィノナ・ライダーショーン・ペン 感想:映画というのはアイデアだ。ジョン・マルコヴィッチによる「人形師の苦    悩」は素晴らしいパフォーマンスだった。ジョン・キューザック「2012」    で大活躍。
「21g(21 Grams)」(2003年、アメリカ) 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:ショーン・ペンナオミ・ワッツベニチオ・デル・トロ、    シャルロット・ゲンズブール、クレア・デュヴァル、メリッサ・レオ 感想:宗教とか人種とか階級とか薬とか夫婦の断絶とか犯罪とか、アメリカの実    相の一部をえぐり出してみせる。バベルではもっとはっきりとしたメッセ    ージになったように思うけれど、人間が生きる、ということはいったい何    なのかを突きつけられる。
アンドリューNDR114(The Bicentennial Mans)」(1999年、アメリカ) 監督:クリス・コロンバス 出演:ロビン・ウィリアムズエンベス・デイヴィッツサム・ニール、    オリヴァー・プラット、ウェンディ・クルーソン、リンゼ・レザーハム、    ハリー・ケイト・アイゼンバーグ、キルスティン・ウォーレン 原作:アイザック・アシモフ 感想:人間の定義とは何かを問いかける。ふてくされるガラテアがかわいい。
イーオン・フラックス(AEon Flux))」(2005年、アメリカ) 監督:カリン・クサマ 出演:シャーリーズ・セロンマートン・チョーカシュ、ジョニー・リー・ミラー、    ソフィー・オコネドーアメリア・ワーナーキャロライン・チケジー、    ニコライ・キンスキー、ピート・ポスルスウェイトフランシス・マクドーマンド 感想:元がMTVだけあってかか、どのシーンもスタイリッシュ。お話はわりと有り    体。シャーリーズ・セロンの完璧なスタイルが見所。細かいカットの格闘    シーンなど、苦心多数。
「フリージャック(Freejack))」(1992年、アメリカ) 監督:ジョフ・マーフィ 出演:エミリオ・エステヴェスミック・ジャガーレネ・ルッソ、    アンソニー・ホプキンス 原作:ロバート・シェクリイ「不死販売株式会社(Immortality, Inc.)」 感想:主人公アレックスが飛ばされた未来はなんと2009年11月23日…。ミック・    ジャガーのために撮ったような映画か。エミリオ・エステヴェスは爆問田    中に似ている。
「プルート・ナッシュ(The Adventures of Pluto Nash))」(2002年、アメリカ) 監督:ロン・アンダーウッド 出演:エディ・マーフィランディ・クエイドロザリオ・ドーソン、    ジェイ・モーアピーター・ボイルパム・グリアジョー・パントリアーノ、    ルイス・ガスマン 感想:実にくだらない。乗り物のCGのチープさはわざとなのか。上記の「フリー    ジャック」ではちゃんと作ってたぞ。いったいどこに1億ドルも掛けたのか、    さっぱりわからない。
蒼き狼 地果て海尽きるまで」(2007年、日本・モンゴル) 監督:澤井信一郎、原田徹 出演:反町隆史菊川怜若村麻由美袴田吉彦松山ケンイチ、平山祐、下宮    里穂子、保阪尚希榎木孝明津川雅彦松方弘樹 音楽:岩代太郎 感想:音楽はレッドクリフ岩代太郎だが、映画はまったくの駄作。何を伝えた    いのかわからない。撮りっぱなしをつなぎ合わせただけのような映像で、    モンゴルの大地の壮大さの一片もない。角川映画にロクなモノなし。
ロスト・チルドレン(La Cite' des enfans perdus/The City of Lost Children)」                    (1995年、フランス・ドイツ・スペイン) 監督:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ 出演:ロン・パールマン、ジュディット・ヴィッテ、ドミニク・ピノン、    ジャン=クロード・ドレフュス、ダニエル・エミルフォルク、    ジョゼフ・ルシアン、ジャン=ルイ・トランティニャン(声のみ) 感想:素晴らしい。色彩も演出も。映画館で観たかった作品。ミエットがいい。    子供らしい表情といえば、ワンに殴られて泣きそうになるカットくらいで、    堂々たるものである。この役のジュディット・ヴィッテは当時10歳、すで    にまごうかたなき美貌であるが、映画界にいたのはたったの4年、考古学者    か建築家になりたいとさっさとやめてしまったそうだ。今25歳、さぞかし    美しいお嬢さんに育っていることであろう。
「中国の植物学者の娘たち      (Les Filles du Botaniste/The Chinese Botanist's Daughters)」                       (2006年、フランス・カナダ) 監督:ダイ・シージエ 出演:ミレーヌ・ジャンパノイ、リー・シャオラン、リン・トンフー、    ワン・ウェイグワン、グエン・ニュー・クイン 感想:素晴らしい景色は、中国での撮影許可が下りずベトナムなのだそうだ。死    刑の当事者が自ら支払う銃弾は120円。それを院長に託すことの悲しさ。
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)」                            (1964年、イギリス) 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ピーター・セラーズジョージ・C・スコットスターリング・ヘイドン、    スリム・ピケンズ、トレイシー・リード、ピーター・ブル 原作:ピーター・ジョージ「赤い警報(Red Alert)」 感想:何度観ても見事。ピーター・セラーズスタンリー・キューブリックももう    いないが、きちんとした警句である。
クイック&デッド(The Quick and the Dead)」(1995年、アメリカ) 監督:サム・ライミ 出演:シャロン・ストーンジーン・ハックマンラッセル・クロウ、    レオナルド・ディカプリオ 感想:観たかった映画の一つ。ちゃんとした西部劇である。
「やわらかい手(Irina Palm)」(2007年、ベルギー・ルクセンブルグ・英・独・仏) 監督:サム・ガルバルスキ 出演:マリアンヌ・フェイスフル、ミキ・マノイロヴィッチ 、    ケヴィン・ビショップ 、シボーン・ヒューレット 、ドルカ・グリルシュ 音楽:ギンズ 感想:音楽がいい。どこかで聴いたことのある感じ。映画としてきちんとできて    いるところがとてもいい。映画館で観たかった。
マトリックスTHE MATRIX)」(1999年、アメリカ) 監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスローレンス・フィッシュバーン、    ヒューゴ・ウィーヴィング 感想:「死亡遊技」のパクリとか、他多数。いろいろと楽しめる映画。キアヌ・    リーブスは妙な魅力のある人である。カンフーシーンはまあ、ご愛敬か。
マトリックス・リローデッドThe Matrix Reloaded)」(2003年、アメリカ) 監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスローレンス・フィッシュバーン、    ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェイダ・ピンケット=スミス、    グロリア・フォスター、コリン・チョウ、ランドール・ダク・キム、    ノーナ・ゲイ、ハロルド・ペリノー・ジュニア 感想:前作よりパワーアップ。レボリューションズが楽しみ。
マトリックス・レボリューションズThe Matrix Revolutions)」                           (2003年、アメリカ) 監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブスキャリー=アン・モスローレンス・フィッシュバーン、    ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェイダ・ピンケット=スミス、ノーナ・ゲイ、    メアリー・アリス、コリン・チョウハロルド・ペリノー・ジュニア 感想:結局、リローデッドとレボリューションズは難解なドラマよりも戦闘シー    ンの比重が高く、長い時間なのもあってそれはそれでいいのかもしれない    が、もう少し食い足りない感じが残る。それでも日本の大長編映画よりず    っといい出来ではある。カネが掛かってるだけじゃない、と言わせるもの    はあるように思う。
薬指の標本(L' Annulaire)」(2005年、フランス) 監督:ディアーヌ・ベルトラン 出演:オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ、スタイプ・エルツェッグ、    ハンス・ジシュラー、エディット・スコブ、アンヌ・ブノワ、    ソティギ・クヤテ、ドリア・アカー、ルイ・ド・ヴィンター 原作:小川洋子 音楽:ベス・ギボンス(ポーティスヘッド) 感想:音楽がいい。シーン、色などカメラもいい。原作はまだ読んではいないが、    個人的には小説としての小川洋子をあまり評価していないけれど、日本で    は作り得なかったかもしれないこの映画によって、原作は幸せものとなった。
ペイチェック 消された記憶(Paycheck)」(2003年、アメリカ) 監督:ジョン・ウー 出演:ベン・アフレックユマ・サーマンアーロン・エッカート、    ポール・ジアマッティコルム・フィオール 原作:フィリップ・K・ディック「報酬」 感想:スピーディでツボを押さえた展開と過剰でないアクション。ほぼ2時間は映    画館でも飽きずに観られるだろう。
「ジョー・ブラックをよろしく(Meet Joe Black)」(1998年、アメリカ) 監督:マーティン・ブレストアラン・スミシー 出演:ブラッド・ピットアンソニー・ホプキンスクレア・フォーラニ、    ジェイク・ウェバー 、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェフリー・タンバー 感想:1934年「Death Takes a Holiday」のリメイク。アンソニー・ホプキンスが    いたからなんとかなったのかも。長すぎ。
トレインスポッティングTrainspotting)」(1996年、イギリス) 監督:ダニー・ボイル 出演:ユアン・マクレガーケリー・マクドナルドユエン・ブレムナー、    ロバート・カーライルジョニー・リー・ミラー、ピーター・ミュラン、    ケヴィン・マクキッド、シャーリー・ヘンダーソン 原作:アーヴィン・ウェルシュ 感想:ユアン・マクレガーは熱演である。
「ブラック・ダイヤモンド(Cradle 2 the Grave)」(2003年、アメリカ) 監督:アンジェイ・バートコウィアク 出演:ジェット・リーDMX、ガブリエル・ユニオン、マーク・ダカスコス、    ペイジ・ハード、ドラッグ・オン、アンソニー・アンダーソン、トム・アーノルド 感想:DMX三部作だそうだ。スタイリッシュなアクションを求めているのか。しか    し、ジェット・リーはそんなにスタイリッシュとは言えまい。
ザ・コア(The Core)」(2003年、アメリカ) 監督:ジョン・アミエル 出演:アーロン・エッカートヒラリー・スワンクスタンリー・トゥッチ、    デルロイ・リンドーチェッキー・カリョブルース・グリーンウッド、    DJクオールズ、リチャード・ジェンキンスアルフレ・ウッダード 感想:科学的根拠は取り敢えずおいといて、観る。2時間越えはやはり少し長い。
「タンデム(Tandem)」(1987年、フランス) 監督:パトリス・ルコント 出演:ジェラール・ジュニョー、ジャン・ロシュフォール、    アンヌ・マリー・ピザーニ、エリック・ベランジェ、フランソワーズ・ボー、    ジャン=クロード・ドレフュス 感想:リカルド・コチャンテの歌う「僕の隠れ家」が印象的。はしゃぎすぎず、    べっとりしすぎず。
かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート(龍虎門/DRAGON TIGER GATE)」                             (2006年、香港) 監督:ウィルソン・イップ 出演:ドニー・イェンニコラス・ツェーショーン・ユー、ドン・ジェ、    リー・シャオラン 音楽:川井憲次 感想:カンフーシーンはカッコいい。ドニー・イェンがアクション監督も務める。    40年も続いているらしい超人気劇画の実写映画化とのこと。CGに甘さはあ    るものの、「香港」という怪しさは満載。それにしても、邦題は残念。
「ジレンマの前座劇(Un lever de rideau)」(2006年、フランス) 監督:フランソワ・オゾン 出演:ルイ・ガレル、ヴァイナ・ジョカンテ、マチュー・アマルリック 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    愛することに関する深遠な考察。
「ギターのレッスン(La lecon de guitare)」(2006年、フランス) 監督:マルタン・リ 出演:セルジュ・リアブキン、セバスチャン・モラン、ポーリーン・モラン、    リュック・ムレ 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    セルジュ・ゲンズブールの「レティシア」を練習する。
「水曜日の過ごし方(The Wednesdays)」(2007年、アイルランド) 監督:コナー・ファーガソン 出演:デス・キーオー、ドリーン・キーオー、ティナ・ケラハー、    アラン・デブリン、パット・ラファン 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    今年話題のMDMA。
「十段目(The Ten Steps)」(2005年、アイルランド) 監督:ブレンダン・マルダウニー 出演:ジル・ハーディング、ウィリアム・オサリヴァン、ポーラ・リー、    ジェラルド・リー、フランク・カフラン、ヌアラ・ケリー、    ケリー・オサリヴァン、ステファン・フィッツギボン 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    よくできてるけれど、ラストが予想できてしまうだけに。
エドガー・アラン・ポーの告げ口心臓(The Tell-Tale Heart)」(2006年、ドイツ) 監督:アネット・ユング 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    小品の佳作。
「7人の兄弟(The 7 Brothers)」(2008年、オランダ) 監督:ポール・ドリエッセン、カイ・ドリエッセン 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    なかなかよかった。
「俺はボブ・ゲルドフ(I am Bob)」(2007年、イギリス) 監督:ドナルド・ライス 出演:ボブ・ゲルドフ、マクシーヌ・ピーク、デヴィッド・バンバー、    クレア・ラッシュブルック、ブライアン・コンリー 感想:シネフィル・イマジカの「ベストショート2009<ノミネート作品>」から。    ご本人が登場。
風が吹くとき(When The Wind Blows)デジタルリマスター版」(1986年、イギリス) 監督:ジミー・T・ムラカミ 出演:ペギー・アシュクロフト、ジョン・ミルズ 原作:レイモンド・ブリッグズ 音楽:ロジャー・ウォーターズ 主題歌:デヴィッド・ボウイ 感想:実写とアニメーションを実にうまく融合させている。日本語版監修は大島    渚、吹き替えを森繁久彌加藤治子がやってたが、今回NHKでやってたの    は字幕。人はいかに愚かであるか、ということ。
「天使の牙B.T.A.」(2003年) 監督:西村了 出演:大沢たかお佐田真由美黒谷友香佐野史郎、西村雅彦、萩原健一、    永井大要潤豊原功補嶋田久作田中要次 原作:大沢在昌 感想:終わりどころは何度もあったのにダラダラとなかなか終わらない。全編の    演出も何となく中途半端。映画でなく2時間ドラマくらいにしておけばよ    かったのではないか。本の方がよっぽど読み応えのあるモノだったに違い    ない(読んでないけど)。
デトロイト・メタル・シティ」(2008年) 監督:李闘士男 出演:松山ケンイチ加藤ローサ秋山竜次(ロバート)、細田よしひこ、    鈴木一真高橋一生宮崎美子、美波、ジーン・シモンズ松雪泰子 原作:若杉公徳 感想:松山ケンイチの豹変ぶりは面白かったが、それだけの感も。
「N43゚」(2009年) 監督:大泉洋音尾琢真、戸次重幸、安田顕森崎博之 出演:大泉洋音尾琢真、戸次重幸、安田顕森崎博之夏八木勲、    安田大サーカス鈴井貴之 感想:TEAM NACSのメンバーそれぞれによるショートストーリー5作のオムニバス。
ザ・マジックアワー」(2008年) 監督:三谷幸喜 出演:佐藤浩市妻夫木聡深津絵里西田敏行寺島進小日向文世、    綾瀬はるか伊吹吾郎戸田恵子近藤芳正市村萬次郎甲本雅裕、    香川照之浅野和之小野武彦香取慎吾市川崑山本耕史中井貴一、    天海祐希市川亀治郎唐沢寿明谷原章介鈴木京香 感想:例によって多数の出演者。長い。終わらない。何とか観られるのは佐藤浩    市の演技力による。
T.R.Y.」(2003年) 監督:大森一樹 出演:織田裕二市原隼人黒木瞳渡辺謙夏八木勲伊武雅刀石橋蓮司、    丹波哲郎松重豊、金山一彦、今井雅之松岡俊介、邵兵、孫暢敏、    楊若兮、ピーター・ホー 原作:井上尚登 感想:邦画ならではの、終わりどころがいまいち。スティングがいかに秀逸だっ    たか。外人俳優たちの日本語のつたなさもひどかった。
日本沈没」(1973年) 監督:森谷司郎 出演:小林桂樹丹波哲郎藤岡弘、いしだあゆみ夏八木勲村井国夫、    地井武男名古屋章二谷英明島田正吾竹内均小松左京 原作:小松左京 感想:あの頃の一大特撮映画。リメイク版とどちらがいいか。
「化粧師 KEWAISHI」(2002年) 監督:田中光敏 出演:椎名桔平菅野美穂池脇千鶴佐野史郎柴田理恵柴咲コウ大杉漣、    岸本加世子、岩城滉一小林幸子菅井きん、あき竹城、田中邦衛、    いしだあゆみ 原作:石ノ森章太郎 感想:キャストや脚本にちぐはぐさが感じられた。ラストシーンは石ノ森章太郎    にありそうな画だったけど。
パコと魔法の絵本」(2008年) 監督:中島哲也 出演:役所広司アヤカ・ウィルソン妻夫木聡山内圭哉國村隼劇団ひとり、    阿部サダヲ加瀬亮小池栄子土屋アンナ上川隆也木村カエラ 原作:後藤ひろひと 音楽:ガブリエル・ロベルト 感想:細かいところには確かにいろいろと意見を述べたいところもないではない    が、映画館の大きな画面で観たかった。パコのセリフ「知らない」がとて    もよかった。
スウィングガールズ」(2004年) 監督:矢口史靖 出演:上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカ平岡祐太小日向文世、    渡辺えり子竹中直人白石美帆岩佐真悠子谷啓木野花徳井優、    田中要次 感想:ストーリーは破天荒だが、楽しさは伝わってくるように感じた。何しろ、    みんな本当に演奏しているらしい。
20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗」(2009年) 監督:堤幸彦 出演:唐沢寿明豊川悦司常盤貴子香川照之平愛梨藤木直人石塚英彦、    宮迫博之佐々木蔵之介山寺宏一高橋幸宏佐野史郎森山未來、    古田新太小池栄子木南晴夏福田麻由子ARATA片瀬那奈六平直政、    研ナオコ、北村総一郎、竹内都子津田寛治光石研遠藤賢司高嶋政伸、    田村淳、武蔵、ダイアモンドユカイ吉田照美原口あきまさ石橋蓮司、    中村嘉葎雄黒木瞳神木隆之介 原作:浦沢直樹 感想:何とか終わった。長かった。
陽気なギャングが地球を回す」(2006年) 監督:前田哲 出演:大沢たかお佐藤浩市松田翔太鈴木京香加藤ローサ大倉孝二、    古田新太大杉漣松尾スズキ、田中要二、光石研 原作:伊坂幸太郎 感想:原作あとがきに「90分くらいの映画が好きです」とあったらしいが、確か    に1時間半はちょうどいい。CGも面白かったけれど、もっとCGっぽくしと    いてもいいかも。全体にスピード感もあってよかった。
Sweet Rain 死神の精度」(2008年) 監督:筧昌也 出演:金城武小西真奈美富司純子光石研石田卓也村上淳 原作:伊坂幸太郎 感想:原作を知らなければ、このタイトルには違和感があるのでは。どうもいろ    いろとちぐはぐで、スッキリしない出来栄え。CMみたいな撮り方も気にな    るし、息子のセリフのひどい拙さとか、キャストが生きてないとか。
アルゼンチンババア」(2007年) 監督:長尾直樹 出演:役所広司鈴木京香堀北真希森下愛子、小林裕吉、手塚理美、    田中直樹、きたろう、岸部一徳有坂来瞳 原作:よしもとばなな 感想:オープニングやエンドロールの絵は原作の装丁もやってる奈良美智、フィ    ルム編集は原作出版社の社長渋谷陽一。大方の評通り「アルゼンチンババ    ア」が鈴木京香ってのはどうか。でも、観てよかったかも。
サイドカーに犬」(2007年) 監督:根岸吉太郎 出演:竹内結子古田新太松本花奈ミムラ鈴木砂羽椎名桔平トミーズ雅、    寺田農温水洋一樹木希林伊勢谷友介 原作:長嶋有 感想:果たして竹内結子古田新太のキャストでよかったのか。伊勢谷友介はオ    ープニングの顔もはっきり見えないちょい役。
恋するマドリ」(2007年) 監督:大九明子 出演:新垣結衣松田龍平菊地凛子中西学ピエール瀧江口のりこ、    矢部太郎、マリエ、内海桂子世良公則 原作:長嶋有 感想:新垣結衣のための初主演作。松田龍平のいい男っぷり、菊地凛子がいつも    ニコニコしているところがキモ。
スペーストラベラーズ」(2000年) 監督:本広克行 出演:金城武池内博之安藤政信深津絵里渡辺謙甲本雅裕武野功雄、    筧利夫鈴木砂羽大杉漣浜田雅功高杉亘中山仁ガッツ石松、    星野亜希、マギー 原作:児島雄一(マギー)「ジョビジョバ大ピンチ」 感想:前知識なしで観たので何とダラダラした映画かと思ったら、「踊る大捜査    線」の関係者映画だそうだ。時間とカネのムダ。
サマータイムマシン・ブルース」(2005年) 監督:本広克行 出演:瑛太上野樹里与座嘉秋川岡大次郎ムロツヨシ永野宗典本多力、    真木よう子佐々木蔵之介川下大洋三上市朗升毅 原作:上田誠 感想:「スペーストラベラーズ」よりはずっと出来はいいし、ある程度楽しめた。    瑛太がよかった、ってことかな。
悪夢探偵」(2007年) 監督:塚本晋也 出演:松田龍平、hitomi、安藤政信ふせえり大杉漣塚本晋也原田芳雄 原作:塚本晋也 感想:セリフがちゃんと言えてないとか編集がヒドイとかいろいろだが、少なく    とも目的がはっきりしているだけ「スペーストラベラーズ」よりずっとマシ。
マークスの山」(1995年) 監督:崔洋一 出演:中井貴一萩原聖人名取裕子西島秀俊小木茂光遠藤憲一、    古尾谷雅人笹野高史前田吟岩松了寺島進岸部一徳、伊藤洋三郎、    小林稔侍、角野卓造角野卓造井筒和幸 原作:高村薫 感想:単行本でも違和感のあった白いスニーカーはやはりヘン。小説以上によく    わからない内容となった。
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ」                                (2008年) 監督:湯山邦彦 出演:松本梨香大谷育江うえだゆうじ豊口めぐみ小桜エツ子、    林原めぐみ三木眞一郎犬山イヌコ山寺宏一中村獅童中川翔子、    南明奈、レッド吉田、山崎バニラゴルゴ松本クリスタル・ケイ 感想:「アルセウス 超克の時空へ」を観る前に、去年観なかったのを録画で。
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ」                                (2009年) 監督:湯山邦彦 出演:松本梨香大谷育江うえだゆうじ豊口めぐみ小桜エツ子、    林原めぐみ三木眞一郎犬山イヌコ美輪明宏高嶋政宏北乃きい、    中川翔子、ロバート、山寺宏一 感想:CGはスゴイねぇ。
火垂るの墓」(1988年) 監督:高畑勲 出演:辰巳努白石綾乃、志乃原良子、山口朱美 原作:野坂昭如 感想:原作と同じものではない。忘れないこと。
スチームボーイSTEAMBOY)」(2004年) 監督:大友克洋 出演:鈴木杏小西真奈美中村嘉葎雄津嘉山正種児玉清沢村一樹、    斉藤暁寺島進 原作:大友克洋衣谷遊(作画) 感想:執拗な書き込みとみっちりとした稠密感は大友ならでは。
つみきのいえ(La maison en petits cubes)」(2008年) 監督:加藤久仁生 脚本:平田研也 出演:長澤まさみ(ナレーション) 音楽:近藤研二 感想:第81回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。ナレーションはやっぱりな    い方がいいかも。
スプリガン(SPRIGGAN)」(1998年) 総監修、構成:大友克洋 監督:川崎博嗣 出演:森久保祥太郎子安武人城山堅玉川紗己子有本欽隆、相ヶ瀬龍史、    高野拳磁鈴木勝美矢島正明 原作:たかしげ宙(漫画:皆川亮二) 感想:戦闘シーンが主であって、ストーリーの面白さはない。