ストーナー今期限りで引退を発表

少し前から契約金や家族のことでいろんな噂もあったけれど、本当にそうするとは思っていなかった。まだ若い、26歳の決断。


「モトGP『ストーナー:もうモトGPが好きじゃないから辞めます』」(イタたわGP 2012年5月18日(金))

「ここ最近に決めたことじゃありません…もう何年も前から…2009年から考えていたことです。妻や家族とも頻繁に話し合い、最終的に自分で決断しました。」
「もう楽しくないんですよ…最後の最後にそうはなっても、結局は金か名誉のために続けていくものだって多くの選手が言ってるけれど、僕は違う。僕はいつも本音を言ってきたんですが、今は情熱が失せてしまった…もう楽しくなくなってしまったってことなんです。」
「これまではずっとプロトタイプ機の世界選手権だったのに、今はCRT機がいて…もう違うんですよ。モトGP機がふさわしい選手だっているのに(と言いながら隣のデ・プニエ選手の方を見る)、もう乗ることもできないわけです。大きく後退してしまった…今や1つの大会で2つのレースをやっていることは、隠したって無駄でしょう。」
「単純に、これはもはや僕が愛し、何年も走り続けた選手権ではなくなってしまったからです。」
「これ以上、続ける理由が見当たらず、とにかく今シーズンでホンダやチームとの契約を終わらせるつもりです。それでお終い。」
「金が全てではない。それだけじゃダメで、何か他のものが必要なんです。」
「もう続けるのは無理なんです。」



「C.ストーナー、今季限りの引退を発表」(motogp.com 2012年5月17日(木))

「家族と妻と一緒に長い時間をかけて考えてきた。」
「僕は大好きなスポーツを長くやってきて、僕の家族、僕自身も多くの犠牲を払ってきた。長い間、沢山トライしてきて、このポイントまで僕たちは来た。このスポーツは大きく変化し、楽しくないところまで変わってしまった。情熱がない。情熱がないから、引退するのが良い時期だろう。」
「失望したことが沢山あった。このスポーツの大好きなことも沢山あったけど、不運にもバランスは間違った方向に行ってしまった。根本的に僕たちはこれ以上続けられない。」



「第4戦フランスGP:プレスカンファレンス」(motogp.com 2012年5月17日(木))

ロレンソ「僕にとって、みんなにとって、サプライズだ。思ってもいなかった。噂は聞いた。それは可能性だと思っていたけど、来年も続けると考えていた。MotoGPにとってグッドなニュースではないけど、家族と一緒に静かに暮らすための決断だと思う。その決定を尊重しないといけない」
ロッシ「大きな驚き。もしかしたら、シーズン末にグレートなライダーとグレートなライバルを失うかもしれないから、MotoGP界にとって悪いニュースだと思う。ネガティブだけど、彼の決断」



一方、ロッシは今後も継続と発言。
「V.ロッシは引退説を一蹴して継続参戦を主張」(motogp.com 2012年5月17日(木))

「僕にとって、一度も話したことがない引退に関するニュースをどこから始めていいのか非常に難しい。僕は今後2年間、MotoGPで走りたいことは確かだ」



「ロッシがストーナー引退に呆然『僕は後2年続ける』」(イタたわGP 2012年5月18日(金))

「思ってもいませんでした。遅かれ早かれそうなることは分かっていたけど、少なくとも後1年は走るだろうと信じてました。」
「偉大なライダーが、そして強敵が1人失われるわけですが、彼が決めたことであり、僕らはそれを尊重しなければ。」
「彼とは何度も良い戦いをした記憶が刻まれていて…2008年のラグーナセーカ戦とか、それから同じ年やその前の年のバルセロナザクセンリンク戦もそう…僕が足のケガから復帰した時のレースですね。」
「まだまだモトGPでやっていく気持ち満々ですが…少なくとも後2年はね。それ以外の情報が広まっても、なんら根拠のないものですから。何か宣伝したいとか、新聞の購買数を上げるためのニュースに過ぎませんね。」
「ここに居るのも、マシンを操縦するのも、自分のチームのスタッフと一緒に働くのも好きなんで。レースは現在、あまり面白くはないけれど、責任は選手にではなく技術的なレギュレーションにあるわけだから。」
「25台のワークス機がコースを走ってくれる方が良いとは思うけど、今は無理ですよね。そうするためには資金が足りないわけで。残念ながら、時代に合わせていかなければならないわけでね。」
「選手権のレベルは落ちるでしょう…彼のような才能を失えばね…第1ラップから高速で走っていける才能なんだから。札すべてが一旦、かき混ぜられることになるでしょう…皆にとってね。」