古川日出男「南無ロックンロール二十一部経」読了

図書館から。
毎日新聞の書評欄で目について予約、ずいぶん待ってようやく読んだ。
大作であるとともに、怪作である。
読み終わった直後の印象は、ガルシア・マルケスかもしれない。
紙が厚く、見た目の厚さほどページ数はないのだが、構成が複雑である。
この大部を読み始めたとき、読みにくい文章と相俟って今まで読んできたものとのあまりの違いに戸惑い読み切ることができるか不安になったものの、読み進めていくにつれ引き込まれていく。
「ロックンロール」ってところにはいまいち寄り添えないかもしれないけれど…
物語シリーズを読む合間でとてもインパクトがあり、咀嚼はこれから。
読んでおいてよかったと思う。