北朝鮮・拉致問題:ジェンキンス氏、おいあてに手紙(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

北朝鮮拉致問題ジェンキンス氏、おいあてに手紙(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

◇「軍法会議を乗り切れば、家族みんなに会える」

曽我ひとみさんの夫で、元米兵のチャールズ・ジェンキンスさん(64)が、おいのジェームズ・ハイマンさん(43)にあてた手紙で、軍法会議に出るつもりだと記していたことが分かった。

ノースカロライナ州ガストニア在住のハイマンさんによれば、ジェンキンスさんの手紙は7月23日付で、入院中の東京の病院のベッドの上で書かれた。「死ぬ前に家族に会いたい。みんなによろしく伝えてくれ。もし軍法会議を乗り切れば、みんなに会えるだろう」と記されていた。

ハイマンさんは先週訪日し、ジェンキンスさんとは直接会えなかったが、日本政府職員から手紙を手渡された。ジェンキンスさんは手紙の中で「病気で誰にも会えない。お前にも会いたいが、いまは無理だ」などと訴えていた。また、ハイマンさんがジェンキンスさんの弟、めいなどを映し、持参した家族ビデオを「残していってほしい」とも頼んでいた。

ジェンキンスさんは司法取引などについて説明を受けるため、米軍所属の独立法務官と面会する意思を日本政府に伝えている。

ハイマンさんは毎日新聞に「ジェンキンスを自由の身にしてやってほしい。米政府は彼を裏切り者というが、銃を突きつけられていたかもしれないし、拷問されていたかもしれない。彼は40年間も地獄にいた。そして、日本でもまだ自由ではないのだ」と話した。