サッカーアジア杯 中国「反日行動は遺憾」 原因、日本に転嫁(産経新聞 - gooニュース)

サッカーアジア杯 中国「反日行動は遺憾」 原因、日本に転嫁(産経新聞 - gooニュース)

中国外務省の孔泉報道官は九日、サッカー・アジア杯での中国人観衆の反日行動について、「われわれは目にしたくなかった」と遺憾の意を表明した。しかし、同日付の政府系機関紙、中国青年報は、反日感情の背景に愛国主義教育があるとする日本側の見方に反論し、原因は日本側にあるとの姿勢を鮮明にした。
七日の決勝戦での日中対決では、国歌吹奏時にブーイングが起き、終了後に原田親仁、堀之内秀久の両駐中国日本公使が乗った公用車が反日を叫ぶ群衆によって後部ガラスを完全に割られた。
孔報道官は記者の質問に回答する談話を発表し、「中国側は大会成功に向けて巨大な努力をしてきた。だれもが分かっているところだ」と指摘したうえで、「(反日行動は)一部の人間の過激な行為で、目にしたくなかった」と述べた。
日本大使館の公用車に対する“襲撃”では、北京市公安局出入国管理副局長は直ちに日本大使館に「警備上の不備があった。非常に申し訳ない」と電話で陳謝した。
一方、九日付の中国青年報は八日付の日本各紙の報道に反論する形で、「日本側はなぜ中国人が反日感情を持つか自ら顧みていない」とした。同紙は「愛国主義反日感情」は表裏一体の関係にあるとする日本側の報道を批判、「侵略された国として悲惨な歴史を国民に学ばせるのが道理だ」と反論した。
さらに、「日本側は中国人ファンの『無礼極まりない』ブーイングを問うが、小泉首相靖国神社参拝は、抗日戦争での数千万の中国人犠牲者と十三億国民に対するブーイングだ」と決め付けた。