男がトップ選手押し出す ハプニングに負けず「銅」(共同通信 - gooニュース)

男がトップ選手押し出す ハプニングに負けず「銅」(共同通信 - gooニュース)

アテネ五輪最終種目の男子マラソンで29日、沿道から男がコースに飛び出し、トップを走っていたブラジルのバンデルレイ・デリマ選手をコースから押し出すハプニングが起きた。デリマ選手はリズムを乱し、間もなく後続の選手に抜かれたが、銅メダルを獲得した。
デリマ選手はレース後、襲われた瞬間のことを「それまでは自分が強い感じがしていたのに、それが途切れて、金メダルを失った。相手がナイフを持っているとか分からなかったので、怖くて仕方なかった」と語った。
男は36キロ付近で、左側からコースに侵入。デリマ選手を抱えるようにし、ファンで埋まる右側の歩道に押し出した。男は警察当局に身柄を確保された。
数秒後、コースに戻ったデリマ選手は「何が起こったのか」というように両手を広げた。
走りのリズムが崩れたが、デリマ選手は踏ん張り、ゴールの競技場には3位で姿を見せた。両手を水平にしてジグザグに走りながら、投げキスをするなど余裕の表情を浮かべ、スタンドから盛大な拍手を受けた。

ラソン襲撃男は元司祭 F1でも乱入、有罪判決(共同通信 - gooニュース)

アテネ五輪の男子マラソンで29日、コースに乱入してトップのバンデルレイ・デリマ選手(ブラジル)をコース外に押し出した男は、アイルランド出身の50代後半の元司祭であることが同日分かった。警察当局が明らかにした。
元司祭は、昨年のF1英国グランプリ(GP)でも、今回と同様にベレー帽と巻きスカートの格好でコース内に入り込み、禁固2月の有罪判決を受けた。アテネ通信によると、テニスのウィンブルドン選手権でも、同様の乱入事件を起こしたことがあるという。
元司祭は調べに対し、「キリストの再臨に備えて(デリマ選手を)捕まえた」などと意味不明な供述をしているという。警察は「精神的に重大な問題があるようだ」としている。
3位でゴールしたデリマ選手は「乱入がなければ、わたしが優勝していたかもしれない。ひどく邪魔された」と語った。