松戸、05年参戦は絶望(中日新聞 F1 エクスプレス)

松戸、05年参戦は絶望(中日新聞 F1 エクスプレス)

突然の契約破棄 - 現役続行へ可能性模索
松戸直樹(04年ヤマハ)の05年ロードレース世界選手権(WGP)参戦が絶望となった。04年最終戦バレンシアGP(10月31日決勝)終了後、ドイツの「カストロール・ホンダ・キーファー・レーシング」と仮契約を結んで引き続き250CCへ参戦する予定だったが、12月になってチーム側から一方的に破棄を通告されたもの。仮契約は最終戦終了後にチームと国際レーシングチーム協会(IRTA)との間で、松戸のエントリー受理の内諾が出たことを前提に結ばれ、13日に予定されていた暫定エントリー・リストの発表後に正式契約を交わすはずだった。
しかし、チームは04年ランク23位のD・ハイドルフの起用を決め、同15位の松戸の名前は暫定リストから消滅。当初2台のエントリーを予定していたが、IRTAから1台の参加しか認められなかったため、地元のドイツ人でスポンサーを持ち込むハイドルフを選択したのでは、と言われている。
この時期に来ての白紙撤回は、まさに上ったはしごを外されるようなもの。急きょ方向転換を迫られることになったが、松戸は走る場所にこだわらず、現役続行に向けてあらゆる可能性に挑戦していく決意だ。


▽松戸直樹
2週間前にチームから、来年の契約はできないと通告された。あまりに突然のことでビックリした。それから1週間、チームといろいろと交渉したが、埒があかなかった。仮契約も結んで、何も問題はなかったはずなのに……。(その時は)言葉もなかった。チームからは契約破棄の説明はなかった。(現時点で)来年に向けてほとんどのチームの体制が決まっている。もうWGPで新しいチームを探すのは不可能。スーパーバイクでも全日本でも、とにかく走れる可能性を模索したい。