いちおう、各全国紙の社説

主権移譲――イラク人によるイラクに(asahi.com)
前倒しされたことについてもそうだが、主権委譲そのものについて、成果としては懐疑的だ。
しかし、翻って日本のこととなると、手続き上の問題であるとか議論であるとか国民への説明であるとか、そういったものに触れていないのはなぜか。


社説:主権移譲 イラク国民の信頼勝ち取れ(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
社説:多国籍軍参加 国際貢献策のあり方競え(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
歩まなければならない道ではあるにしても、穴だらけの泥だらけの道であるようなないようなものをポイと渡されて、そこをきちんと歩くのだ、というのにはなかなか無理があると思うのだが、それでも「自ら歩き始めたイラクを世界は支えねばならない」とは重い言葉ではないか。
議論も十分でない、説明も十分でない、わかりにくい、という点は押さえてある。


6月29日付・読売社説(1)[主権移譲]「イラク再建にとって重要な一歩」(YOMIURI ON-LINE)
6月29日付・読売社説(2)[国連改革]「常任理事国入りが核心の課題だ」(YOMIURI ON-LINE)
えーと、英米を中心に占領中にやってきたこと、その成果については?
そしてまたぞろ「常任理事国」だ。
さらに憲法問題へと繋げていこうとする。


【主張】前倒し移譲 イラク自ら再建の決意を(Sankei Web)
イラク戦争」そのものはほぼ成功したが、「戦後処理」にアメリカの思惑違いがあったと、なるほど?
それに日本がどう関わっていくのか、今までの検証も含めた論評はなし。