北朝鮮・拉致問題:ジェンキンス氏、おいあてに手紙(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

「死ぬ前に家族に会いたい。みんなによろしく伝えてくれ。もし軍法会議を乗り切れば、みんなに会えるだろう」

やはりここが焦点か、と思う。
曽我さんが家族に会いたいように、拉致被害者の家族が拉致被害者に会いたいように、ジェンキンス氏だって自分の家族に会いたいのは当たり前だ。
日本に連れてきて軍法会議、執行猶予が付いて・・・という流れがすでにできあがっていたのだろうと推測する。
在韓米軍から在日米軍への移籍や、おいと会わせないなど、準備が周到にあったのではないかと思わせる状況。


軍法会議となればまたいろいろと取りざたされようが、ジェンキンス氏の現在の境遇や年齢、病状を考えると、日本政府なんだか米政府なんだかわからないけれど、どこからかの提案に沿ったシナリオを粛々とこなしていくことになるのだろう。
いずれにせよ、またどんなカタチにせよ、はやいとこ落ち着いた生活を手に入れられるようになるといい。
そうなったらなったで公安が張り付くことに変わりはないにしても。


さて、軍関連についてすべてが済んだ後、ジェンキンス氏の国籍は、娘たちの国籍は、もちろん曽我さんもどうなるか。
まだ解決するべきことはたくさんあるようだ。
それぞれ本人たちがよく考えて一番いい解決策を選べるようになってほしいものだ。


それともう一つ。
地村さんや蓮池さんの時と異なり、報道が「日本名」と言わないのはなぜか。
逆に言えば、なぜ地村さんや蓮池さんの時はあんなに「日本名」にこだわる報道だったのか。
国籍にしても名前にしても、個人それぞれが自分のものとして選び取るのが本来の姿だろう。


自分の身に馴染んだ名前、国籍という立場、思想・信条を、もしも「日本」というものにこだわり無理に変えなくてはならないとしたら、それは「創氏改名」とどこが違うのか、やはり整理できないでいる。