「犬には必ずリードを付けましょう」

この間からタイトル下に貼り付けてあるわけですが、コレについて少し。


公園に行くと特に目について気になることが多いけれど、散歩のつもりか、犬にリードを付けず自由にさせている人がいる。
アレには大変憤りを感じていて目に余ると一言言うことにしているのだが、こういう人たちに限ってとんでもない返答を返してくるものだ。
曰く、

    • 「ウチのコは人を噛んだり吠えたりしない」
    • 「ウチのコは誰とでも仲良くできる」
    • 「ウチのコはちゃんと言うことを聞く」

犬は場合によっては噛んだり吠えたりするものだ。
仲良くするためには彼らなりのルールがある。
牧羊犬のようにキチンと言いつけを守って歩いている犬に出会ったことがない。


たいていの場合、犬の方からこちらに寄ってくるのだ。
目当ては娘であったり「ウチのコ」の犬であったり。


そう、うちでも犬を飼っているのだが、彼はヒト以外はまず敵である。
生い立ちに問題があるのであって、今からは改善できないのだ。
だから散歩中に他の犬が近寄ってくれば必ず、「ウチのコ」はいきり立ち相手の犬に吠えかかる。
コレは彼が自身に課した義務なので、絶対に避けて通ることができない。
相手の犬がリードなりで制御されていなければ、一つ間違うと大変な事態になりかねない。
こちらでいかに「ウチのコ」を制御しようとも、相手の犬は自由で、しかも多くの場合なかなか立ち去らない。
そんな場合でも、

    • 「アンタの犬が吠えかかるから悪い」
    • 「せっかく仲良くしようとしてるのに」

などと勝手なことを言い捨てて去ろうとする。
今までこんな事態になって謝った飼い主はいない。
彼らにとっては、幸いにも大変な事態に至らないのは彼らの「ウチのコ」に自制があって「迷惑を掛けなかったから」なのだ。
だから彼らは当然のごとく、謝る必要すら感じないのだろう。


相手が人間の場合もそうだ。
犬が近づいてくるのに心から怯えている人に「大丈夫ですよ」とニコニコしながら声を掛け、遠くから「来い」と声を掛けるだけで、やはり謝らない。
飲食物を広げている家族のところに駆け寄る犬にやはり遠くから「ダメだぞ」と声を掛けるだけ。
暗い夜道から飛び出す大きな犬に出会い驚愕する人を尻目に無言で立ち去る。


これもまた想像力の問題だと思うのだが、もとより自分の犬が人に迷惑を掛けることには思い至らない。
実際に迷惑を掛けた場面が何度あっても、自分の責任として認識できない。
こんな心ない飼い主はほんの一握りと思いたいが、実に多くの事例を目にしてしまうのもまた事実だ。
自分にとってどんなにかわいく「自分の言うことを聞く」相手と思っても、最後の最後で言うことを聞かなくなる場合がある、ということを忘れてはいけない。
それに、たいていの場合、それほどちゃんということを聞いてやしない。


犬はどんなに賢くても犬には違いないのだ。
彼らのことをもっとよく理解し、万が一の間違いを犯さないように、また万が一間違いを犯してしまっても責任が取れるように対処しておくことこそ、彼らが信頼する飼い主の役目だろう。
自分を振り返っても確かにいい飼い主じゃないかもしれないが、でも「ウチのコ」が誰かに迷惑を掛けたりしないように努力を怠らないようにはしてきたつもりだ。


とにかく、飼い主の最低限の責任として、まず第一に「犬には必ずリードを付けましょう」