米軍のオリンピックは命がけらしい

おべんちゃらならもう少し気の利いたことを言えないものか。

「被害食い止め功績」 米軍ヘリ墜落で在日米軍司令官(asahi.com)

ワスコー在日米軍司令官
「乗員3人はコントロール不能になった機体を、精いっぱい人のいない所に持っていった。とても素晴らしい功績があった」
「普通に演技すれば金メダルをとれる状況で、最後の選手は無難に終わらせてもよかったが、とても難しい技を選んで演技した。その心意気は在日米軍の隊員と同じだ。日本国民のよき隣人であるべく日々努力している」

この程度の見識の人間が司令官だ、ということをよく覚えておこう。


もちろん、沖縄県民は怒り心頭だ。


乗員対応「素晴らしい」 ワスコー司令官、事故で認識(琉球新報)

◇「とんでもない話だ」 憤りの声相次ぐ
伊波洋一宜野湾市
「とんでもない話だ。県民の声は何も届いていない。民間人に負傷者がいないのは奇跡であって、人為的ではない。在日司令官は即、更迭すべきだ」
「小泉総理がもたもたしているから米国がごう慢な対応を取る」


黒島安武沖縄国際大学事務局長
「言語道断。街の上空を飛んでいるという認識はないのか」
「大学が広くて人が少ないから、ここを選んで墜落したと言うのか。そばには道路があり、ガソリンスタンドもある。1号館には職員が大勢いた。とんでもない」


比嘉忠信沖縄県基地対策室長
「今回の事故は一歩間違えれば大惨事になりかねず、地域住民や県民は強い衝撃を受けた。前日に知事が要請したばかりの中で、こうした発言は配慮がなく理解できない」


沖縄国際大商経学部4年生の宮里千尋さん
「いいように解釈しているが、事故はメンテナンスをおろそかにしているだけの話。愛国心をあおる米国らしい解釈だ」


大きな被害を受けた仲村健一さん
「ばかなことを言うな。不愉快でたまらない。一歩間違えれば人を殺したかもしれない事態をなぜ褒められるのか」


島袋清自治会長
「大学が幸いにも夏休みだっただけで、大惨事に変わりはない。公民館でも子どもたちがたくさん遊んでいる最中を通過し、部品を落とした。被害を知らずに何を言うのかとあきれる」


大西輝雄ヘリ基地反対協議会代表委員
「学校や公園は彼らの訓練の場だと告白したようなもの。今後もある、との宣告だ。県民を愚弄(ぐろう)している」
「(県民感情を逆なでする発言に対して)彼は素直なだけ。それが軍人の本質だ」


◇抗議へ400人異例の結集 米軍ヘリ墜落緊急国会集会
金田誠一民主党衆院議員
「事故は大変残念で、皆さんに申し訳なく、責任を持つ1人としてざんきに堪えない」


照屋寛徳
「人命の犠牲がなかったのは奇跡中の奇跡」


赤嶺政賢大田昌秀東門美津子喜納昌吉糸数慶子の5氏
「沖縄の問題でなく、自分の命の問題と受け止めてほしい」
「過去10年の米軍機の事故45件中、原因不明は35件もある。政府の言う“再発防止”はうそだ」


大城紀夫宜野湾市職労委員長
「政府は、米軍の訓練に湯水のごとく予算を使っている。国家予算が危機というなら、まず米軍予算を削ればいい」


川内博史民主党衆院議員
「これほどたくさん集まるとは予想もしなかった。沖縄の皆さんだけでなく、国民的怒りの広がりを感じた。採択したアピールの実現にしっかり行動しなければと思った」

これらの声に対して、または先の司令官の発言に対して日本政府は何も言っていないのか。


さらに米軍では内向きに自画自賛しているらしい。


米軍、星条旗で自画自賛「素晴らしい操縦」(琉球新報)


沖縄では、年に1機の割合で墜落事故があるという。
基地のあるところならどこだって、同じ危険をいつも抱えている。