大ちゃん

今日は加藤大治郎選手の命日。三回忌ということになる。この2年間に何か変わったことがあるか。NHKでの放映がなくなり、鈴鹿での日本GPがなくなり、ホンダからは結局原因がわからなかったというようなコメントが新聞のほんの片隅に載るくらいの扱いであり。相変わらずライダー同士のバトルはどのクラスも激しく、これだって問題じゃないかというような場面もあったけれど、コースの整備、という点ではどこもあんまり変わっていないようにも思う。レースの種類はいろいろあってサーキットがどのレースに一番の重きを置いているか、視野は広いのかなどの観点はあるけれど、基本的にはやはり、そこにいる人間たちの安全が第一に考えられなければ成立しないスポーツだ、ということになるだろう。
今シーズンからのレギュレーションで、レース中に雨が降ったときには、中断をせずにピットインでタイヤのみではなくマシンを乗り換えることができる、ということになったそうだが、ポルトガルGPではまさにMotoGPクラスでそんな場面を迎えることになった。結局雨は大降りにならず、唯一バッタイーニがレインタイヤに賭けたけれども不発に終わりリタイヤ、他のライダーはみんな、滑るのを我慢してスリックで走り切った*1。ピットロードには速度制限があるし、ストップアンドゴーのタイムロスを考えるとよほどのことがない限り乗り換えに賭けることはないんじゃないかと思う。するとスリッピーなコースとタイヤで続けられるレースというのはとても危険なものになると思うのだが、どうだろう。中断して仕切り直しは確かにわかりにくいけれど、安全はどちらにあるのだろう。
未だに「74」をツナギに付けて走るジベルナウには活躍して欲しいと思うのだが、どうにも迫力には欠けるきらいがあることは事実だ。
大ちゃんは天国で、レースを見ているのだろうか。

*1:中にはカットスリックなりインターミディで臨んだライダーもいるかもしれないが