またぞろ出てきた「ゲーム脳」

夕刊フジの記事だから、どうってことではないのだが。
運転士、異常行動“ゲーム脳”の特徴(ZAKZAK)

(前略)
ゲーム脳か】
ゲーム脳の恐怖」の著書で知られる森昭雄・日大教授(脳神経科学)は高見運転士の行動をこう分析する。
「高見運転士は過去3回も乗務員として重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力が散漫な印象を受ける。伊丹駅でのオーバーラン後、指令の呼び出しに応答がなかったのも、故意であるとすれば、大事な場面で倫理的な行動がとれず、キレやすいというのはゲーム脳の特徴とよく似ているともいえる。JR西日本は運転士に関する情報を開示するなど、徹底検証が必要ではないか」


ゲーム脳 テレビゲームに熱中すると、人間の脳波にはβ波が出ない場合がある。この状態になると思考活動が衰え、無気力、感情の爆発など、いわゆる「キレる」状態になるという。また、携帯電話を頻繁に利用する人も「ゲーム脳」になると指摘されている。

どこをどう分析したら「ゲーム脳」との繋がりが見えてくると言うのだろうか。何でもかんでもこうして強引に自説と関連があると言い張り注目を浴びたがる。こんな人間に脳神経科学とやらの専門家と標榜させておいていいのか。勘違いも甚だしい。
そんなことよりも、この運転士の過去の経歴と車掌の態度、それを管理してきた組織の体制・体質の方がよっぽど問題だ。