インフルエンザ予防接種について

去年は娘にインフルエンザの予防接種をしなかった。その理由は下記によるものだ。

  • 予防接種を受けてもインフルエンザをすべて防げるわけではない。大人に比べると子どもの方が防げる率は低い。
  • 予防接種を受けてインフルエンザにかかった場合、重症化しないことを期待できるが、高熱は出ることがある。
  • 脳炎や脳症を防ぐことは期待できないようだ。
  • 子どもの場合*1、1〜4週間あけて2回接種する必要がある。
  • 接種料が高い。

「コストと命を天秤にかけるのか」などという短絡的な批判はご勘弁願いたいものだ。今年は娘も含め家族3人で13,000円という出費は実際に高いし、悩むに値する金額だと思う。この辺は、利己的にも利他的にもスッキリ考えをまとめるのに大きな阻害要因になっていると考えている。例えば1人あたり1,000円でできるとしたら、接種率がぐっと上がるに違いない。
さて、タミフルはどうだろう。

  • ウイルスの増殖を阻害するという働きのため、ウイルスが増殖する前、感染してから48時間以内に服用しなければ効果が期待できない。
  • ウイルスが十分に少なくなるまで服用しないと、耐性ウイルスが体外に排出されて2次流行を引き起こす可能性もある。
  • いわゆる「特効薬」ではなく、治癒までの期間を1日程度短縮する程度である。
  • A型およびB型に効くが、B型にはA型に比べると効きにくい。
  • A型およびB型のインフルエンザ以外には効かない。

小児・児童の死亡例は日本で12ということだけれど、因果関係などが把握されているとは言い難い状況らしい。ぜひきちんと調査してもらいたい。
新型インフルエンザに備えての蓄えを全世界的に充実するのに少しでも役立てば、というようなことも頭の隅に置きつつ、今年は家族全員で、できればインフルエンザにかからず、できればタミフルのお世話にならないように頑張ろう。

  • 喉の乾燥を防ぐため、マスクをする、部屋の湿度を保つ。
  • 手洗い・うがいを励行する。

結局はアナクロな手法を地道に続けていくことが大事だ、ということらしい。

*1:13歳未満