知事、有識者会議を批判 - 女系天皇容認論「歴史観に欠ける」(朝日新聞2005年11月23日(水)朝刊)

知事、有識者会議を批判 - 女系天皇容認論歴史観に欠ける」(朝日新聞2005年11月23日(水)朝刊)

上田清司知事
「委員に歴史や文化に造詣がない方が多すぎる。なぜ2千年の天皇制が尊敬され、存続しているのかの考え方が全く出ていない。間違った議論をしていると思う」
「広範囲の議論を集める必要がある」
「極端に言うと、王朝が変わるという議論になりかねないという問題意識に欠けている」
歴史観を考えないというのなら、有識者会議にしないで、『民法家族法天皇制に当てはめる会』にすればいい」

何だか言いたい放題だけれど、いつ日本は「王国」になったのだろうか。天皇は「王」ではなく、象徴だ。
どうもこの知事は大日本帝国憲法の「万世一系天皇」などという幻想に取り憑かれているようだ。「天皇」という威を借るための権威がなければこの先困るとでも言うのだろうか。教育委員会に妙な輩を滑り込ませたり、当選した途端「私は軍備論者」と言い放ってみたり、この知事はいったいどこを向いているのだろう。