PTAって何するの?

校庭開放の謝礼を不正利用 東京都中央区立小(asahi.com / 2006年06月28日(水))

(前略)
東京都中央区立のある小学校では、PTAが区教委から受け取った指導員への謝礼40万円を不正に使っていたという。
(中略)
中央区教委は、校庭開放日に、緊急時の対応や不審者の見張りに当たる「指導員」の手配をPTAに委託。1日当たり1万400円の謝礼をPTAに支払っている。
謝礼は最近まで先払いだった。毎月、開放予定日分の現金がPTAに渡され、雨などで中止になった分は区教委に返すことになっていた。しかし、この学校のPTAは99年度から4年間、中止分の計40万円を返していなかったという。PTAの一部の人が過去の会計を調べてわかったという。
区教委によると、40万円は、学校で開いた講演会の講師への謝礼などに使われたとされる。98年度以前の書類が残っておらず、いつ始まったのかは不明のままという。
謝礼の管理は、2人の元副校長が担当していた。区教委に対し、「PTAから頼まれた。依頼内容は覚えていない」と話したという。
すでに40万円は返還されたためPTAの告発は見送られた。一方で、05年度から先払いをやめ、実際に開放した分だけを後から払う仕組みに変えた。支払い方法も、入出金の記録が残るように口座振り込みにした。区教委の小池正男事務局次長は「以前の仕組みは、性善説に基づいていた。甘かった」と話す。都教委は関与した元副校長2人の処分を検討している。
(後略)

区教委から出たとなれば税金であり、PTAが「自由に」使っていいはずもない。先払い/後払いに関係なく、血税をきちんと管理するのは行政の仕事ではないか。それをしっかりやってないから悪用されてしまうスキができる。「ずさん」の指弾を第一義的に受けるのは悪用した者になるだろうが、そこで終わりにできる問題じゃない。
こういう問題が発覚すると必ず「私的流用はなかった」なんてコメントが出て、厳罰を(あるいは責任の所在拡大を)避けようとするのが常だが、「甘かった」と言うならちゃんと反省して総括しないと説明にも何にもならない。
ウチの小学校でもPTAの役員は押し付け合いに終始していて、妻もくじ運が悪く押しも弱いのでそのうち大変な役柄を受け持たなくてはならないかもしれない。その時にこんな事例に引っかからないように願いたいものだ。


<参考>
PTA炎上す