三宅島公道レース

三宅島での公道レース開催計画、どうも着々と進んでいるらしい。今日のニュース番組で宮城光氏、難波恭一氏らの視察の様子を見た。石原都知事や平野三宅村村長らがマン島に視察に行ったけれど、その際にマン島で大活躍していた前田淳氏が追突により重症、その後亡くなったこともあって立ち消えになるかと思っていた。当初計画では1000ccを走らせるつもりだったらしい。現在は「100ccからでも」との声も出ているようだ。
しかし、数々の問題が解決しない限り、安全で魅力のあるレースは開催できないだろう。
コースの問題もある。マーシャルなどオフィシャル調達の問題もある。運搬の問題も大きい。何しろまだ空港が閉鎖されたままで、島へ行くには日に1便、6時間掛かるフェリーしか方法がないのだ。有毒ガスもなくなったわけじゃない。万一事故となった時にも万全の体制がとれるのかどうかも疑問だ。
それに、一番の問題は、日本人、特に島の人たちに、レースを楽しみ応援する文化があるのか、ということだ。これから理解を得ていけばいい、というのではいい加減にすぎるんじゃないか。行政にしても、そうした基盤があって進めていくのでなければ、ただの「村おこし」だけで終わってしまうのではないか。「やってみたけどやっぱりうまくいかなかった」ではあまりに情けない。
誰かの思いつきだけで動くのであれば、早くにあきらめた方がいい。


『スモール『マン島』だ』 実現なるか三宅島オートバイレース(東京新聞 2006年7月18日)