自分の立場をわきまえない

言わせず、含めた「非核4原則」認めない…中川会長(YOMIURI ON-LINE 2006年11月23日(木))

中川昭一自由民主党政調会長
「最近は、(核兵器を)作らず、持たず、持ち込ませず、言わせずの『非核四原則』と言うそうだ。私は非核三原則は認めるが、四原則は認めない」
「議論もしては駄目だという人がいるのであれば、今度は五原則で『考えさせず』となることを恐れる」
「日本を侵略させないために何ができるか考え、最大限努力する必要がある」

あれだけ騒がれ党内でも問題になったというのに、自分の立場をわきまえず、発言の影響にも考えが及ばないらしい。自らの「言論封殺」騒動もすでに忘れてしまっているのだろう。こんなアタマの悪い人物をいつまで幹部に据えておくのだろうか。まったく持って呆れ果てるばかりだ。
この御仁は「三原則堅持」と嘯くが、そうであればそもそも議論など必要ないだろう。そこから外れる事柄について議論したいからこうした発言を繰り返すのだということは、子どもにだってわかる。第一「考えさせず」など誰が言うものか。こんなことを考えてしまうところにも反動体質が見え隠れしてしまう。憲法遵守義務のある国家公務員の端くれであるならば、それこそ大いに「内心の自由」を謳歌すればよいではないか。そして、どうしてもそれを公表したいと言うことなのであれば、立場に相応しくないから辞めてもらうだけだ。
安倍氏にはこんな人物を幹部に据えた責任がある。自己も真摯に振り返り、進退について考えてみるべきだろう。
朝日の記事によると、この他にもとんでもない認識を露わにしているらしい。


中川自民政調会長、核保有論議への批判に反論(asahi.com 2006年11月23日(木))

中川昭一自由民主党政調会長
「悪性腫瘍(しゅよう)が王様になっているような教育現場がある。社会保険庁も一部の悪性腫瘍が存在している。組合員が自治労。この実態をまず退治しないといけない」

安倍体制はよほど「労働組合」がお嫌いらしい。