「論理より情緒、英語より国語、民主主義よりも武士道精神」

知事コラム「情緒と形」上田清司埼玉県知事(埼玉県/彩の国だより 平成18年12月号)

大ベストセラーになった「国家の品格」の著者である藤原正彦先生の講演を聴く機会を得ました。
その内容は、「日本は世界で唯一の『情緒と形』の文明である」「『論理』と『合理性』のみの改革では社会の荒廃を食い止められない」「今、日本に必要なのは、論理より情緒、英語より国語、民主主義よりも武士道精神であり、国家の品格を取り戻すことである」といったところに要約できるでしょうか。
(後略)



「昔はよかった」論でリタイヤしていく団塊の世代を応援するような内容。
なんの幻想を見ているのだか、こんなことに感銘を受けるような輩をいつまでも首長に据えて置くわけにはいかないだろう。だいいち、論理も合理性もきちんと検討せずに情緒とか形とかに囚われてばっかりだったから、社会の荒廃も止められず改革は一向に成らないんじゃないか。
マナー知らずでやらせも容認の議員らが勝手に法律を作る泥縄にもまったく腹が立つが、こういう反省も根拠もなく持論をゴリ押しする精神の持ち主も虫酸が走る。
次期立候補は県議選終了まで明かさない方針だそうだが、ぜひとも断念していただきたいものだ。