いい加減に辞めてしまえ

「水道水飲む人いない」発言、松岡農水相が陳謝(asahi.com 2007年3月14日(水))

松岡農林水産相は14日の参院予算委員会で、自分の「水道水を飲んでいる人はいない」との発言について、「皆様によくない印象を与えたとすれば、申し訳ない」と陳謝し、「訂正することはやぶさかではない」とも述べた。蓮舫氏(民主)の質問に答えた。
問題になっていたのは9日の記者会見での松岡氏の発言。事務所の光熱水費問題に関連して「事務所では水道水を飲んでいるのか」と聞かれ、「いま水道水を飲んでいる人、ほとんどいないんじゃないですかね」と答えていたのだ。
蓮舫氏は14日の参院予算委で「おいしいきれいな水を供給するため努力している人、経済的問題でミネラルウオーターを買う余裕のない人たちに配慮を欠いた発言だ」とただした。松岡氏の釈明はこう。「最近はペットボトルに入った水を飲む人も多いという意味で言った。水道水を否定するつもりはない。表現の仕方には気をつけなければならない」



またしても決まり切った言い方でウンザリだ。「よくない印象を与えたとすれば」とは恐れ入った。「よくない印象を与えた」からこそ大騒ぎになっているのであって、「そんなつもりはなかったんだけどー、でもそう聞こえたなら申し訳ない」という傲慢な見解だ。しかも「やぶさかではない」ときたもんだ。どうして「よくない印象を与えて申し訳ない。訂正して陳謝する」とスッパリ言えないんだろうかね。
「法に従っている」と言い張るのにはさすがに与党内からも異議が出ているようだ。


松岡農相の対応、与党からも批判相次ぐ(YOMIURI ON-LINE 2007年3月14日(水))

(前略)
公明党の北側幹事長は14日の記者会見で「(松岡氏は)もう少し誠実に説明されてしかるべきではないか」と述べた。自民党津島派の幹部会では、夏の参院選への悪影響を懸念する声が出た。幹部会後、同派副会長の笹川尭党紀委員長は記者団に「(松岡氏は)自分で転んだのだから、自分で起きればいい」と述べ、松岡氏自ら疑惑をはらす努力をすべきだとの考えを示した。
これに対し、松岡農相は14日の参院予算委員会で「法律で定められたことはすべて報告している」などとして、内訳は明らかにしない考えを重ねて示した。民主党蓮舫氏らの質問に対し、松岡氏が「一方的に疑惑と決めつけている。何を根拠に言っているのか」と気色ばむ場面もあった。



「何を根拠に」とはまた大きく開き直ったもんだ。どこをどうしたら年間500万もの光熱費を使えるのか多くの国民は疑問に思っているのだ。想像すらできない。それを説明しなければ、「何か他に使っているのに違いない」と疑うのは当然だろう。なぜなら自分たちが絞り出した血税だからだ。チェックするのは当たり前の話だ。
首相も「法に従っているのだから責任はない」との見解のようだ。いみじくも、泥縄の抜けザル法法治国家日本をアピールする結果だが、つまりは法に従ってさえいれば何をやってもいい、法に触れなければ好き放題と首相を始めとしてみんなで表明しているわけで、まったく教育によくない。コマ数を増やすとか何とかより、自分らの「規範意識」を足下から見直し、顔を洗って出直してくるべきだろう。話はそれから聞いてやる。
第一、松岡農水相ばかりが脚光を浴びているが、その他にも伊吹だとか何だとか名前が挙がっていたはずだ。それらも忘れてしまうわけにはいかない。
早くみんなクビにして、こんなえげつない内閣も解散してしまうのがよい。