伊豆1日目

いつもよりずいぶん早く出発した。首都高が少し渋滞していたものの、予定通り父宅に寄って沼津ICで東名を降りたのが11時半、三嶋大社にちょうどお昼頃に到着。桜がまだだいぶ残っていたのと崇敬会春季大祭をやっていたこともあって駐車場に入るのが少し時間が掛かった。
三嶋大社伊豆国一の宮で全国「三嶋/三島」神社の総社だそうで、とても立派な佇まいだ。起源は定かではないようだが相当に古く、平安時代にはすでに記録があるらしい。祭神の一柱はえびす様。本殿、幣殿、拝殿は国指定の重要文化財だし、境内の立派な金木犀は樹齢1200年を超えるといわれ、国指定の天然記念物。拝殿の前の昇殿でお宮参りの人を待つ巫女さんの横顔がきりりと静かでカッコ良かったなぁ。
お参りを済ませて、門前の「社亭」(やしろてい)という手打ちそばの店で昼食にすることにした。冷たいそばにうなぎの蒲焼きがのった「うなぎそば」を食べた。細切りのネギとカイワレが締まったそばと一緒に歯ごたえとなるのと、しっかりした身のうなぎがおいしかった。妻と父は小ぶりの芝エビの天ぷらと大根おろしがのった「やしろそば」、娘は「とろろせいろそば」を食べた。「うなぎそば」が1200円、「やしろそば」が950円、「とろろせいろそば」が900円と少し高いけれど、量もあったしおいしかったので満足。
三島には他に「無限庵」という手打ちそばの店があって興味があったのだけれど、それは今度の楽しみに。こちらは三嶋大社の近くにある「楽寿園*1のすぐそば。
雲行きも怪しそうなのでさっさと保養所に向かうことにした。国道136号線から県道11号線、通称「熱函道路」に入り熱海に向かう。途中、「丹那断層」という看板が見えたので寄ってみた。昭和5年に起きた「北伊豆地震(M7.3)」を引き起こしたという断層で、ちょっとした溝が掘ってあって地面の下の断層の様子を直に見ることができる。ここからすぐ近くに「丹那酪農王国 オラッチェ」というのもあって、そちらにも寄った。今回は時間が合わなくてやらなかったが、アイスクリームやバター作りの体験もできる。
なんかパラリパラリと雨が落ちてきているようなので急いで保養所に向かう。案の定、途中からは本降りになってきたけれど、熱海に着いた頃にはだいぶ上がってきて、保養所への急坂を登っていると日が射してきた。狐の嫁入りならばと日を背にして山の端を見ると、ちょうどきれいな虹が出ていた。近頃はなかなか見ることができなかったし、娘は本格的な虹を見るのは初めてだったので、うれしい体験だった。
15時半に保養所に到着。さっそく露天風呂に入ると、初島がぼんやりと見えた。
今回も子ども連れが多かったけれど騒がしいこともなく、とても落ち着いて夕食を楽しむことができた。いつものように手をかけたおいしい料理をたっぷり堪能した。

*1:「楽寿園」は国指定「天然記念物・名勝」で富士山伏流水の湧き水が有名なのだそうだけれど、最近湧水がだんだん減ってきて、今年の小浜池は「水位-300cm」のからっから。富士山頂付近の永久凍土が100mだか上昇したということの影響もあるんだろうけれど、もしや富士の地下活動が…ナイナイ