光スイッチ説

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

カンブリア紀の進化の大爆発は、生物が本格的な「眼」を獲得したことによって引き起こされた、という説。
1997年に提唱されたこの説の骨子は大まかに2つ。一つは、「カンブリア紀の爆発」は「短期間に突如として多様な動物門が出現した」のではなく、「すでに出現していた動物門がそれぞれ多様な外形上の進化をした」ということ。もう一つは、本格的な「眼」を持つ生物が出現したために、淘汰圧の環境が、少なくとも食うか食われるかという側面で質的に激変したということ。
なるほど、視覚というものの影響がこれほどにも大きいのかと気付かされる。面白かった。