帰省5日目 晴れ時々曇り

今日は津和野を目指す。娘が生まれるとき、義母が太鼓谷稲成神社にお参りしてくれたので、そのお礼参りに行くのだ。太鼓谷稲成といえば長い坂道に連なる赤い鳥居で有名。小郡・山口を抜けるのに少し時間が掛かったが、あとはJR山口線と並んで走る快適なドライブ。次週であればSLを見ることもできたかもしれない。途中、「道の駅 長門峡」に立ち寄る。ここの肉屋で売っている「阿東和牛」はとってもおいしそうだったなぁ。高かったけど。
大きく真っ赤な鳥居をくぐって道を下ると津和野の町。また坂道を上り、本殿前に到着すると、もの凄い強風でびっくり。参拝客もまばらだった。古いお守りを納めて新しいお守りを買い、本来は歩いて上がってくるつづれ折りの階段を少し下りて、連なる赤い鳥居のトンネルで写真を撮った。
もう一度津和野の町に下りて行くと、下界はそれほど風が強くない。昼食は「手打ちそば お波良」で三味割子そば1200円、山かけそば850円、いなりずし600円を食べる。色の薄い少し幅広のそばにつゆは甘からず辛からず薄めでまったくそばのジャマにならないし、かといって味がないわけじゃない。とろろや山菜、山葵菜とよく合っておいしかった。いなりずしの油揚げにもしっかり味が染みていて、こちらは関東で食べるのと違い、かなり濃い味付け。暑い日射しの中、静かにおいしい時間を過ごした。
次は津和野駅の町営駐車場に車を駐め、安野光雅美術館に。平成13年開館というからすでに6年は経っていることになるけれど、隅々まで手入れが行き届いていてとてもきれいな佇まいだった。「旅の絵本」の展示があって、絵のそこここにいろんなお話しがあったりして面白かったけれど、この人は本当に楽しみながら絵を描いているんだろうなぁ、と思ったりしたのだった。ここのプラネタリウムでは星空解説だけでなく安野氏の津和野への思いだとかを聞けるのだが、科学の「そうぞうりょく」と芸術の「そうぞうりょく」はまったく別のものであるとか、人間や生き物にとって絶対に変えることができないものは出生地や誕生日であるとか、その他にもきっと聞いておいた方がよい話、聞いておいて絶対に損はしない。「旅の絵本Ⅵ」を購入。
土産物を買って帰ろうかと思って町を歩いてみたけれど、観光客も少なく、あまり大したものも買えそうにないので喫茶店でアイスコーヒーを飲む。娘は氷いちご。名残惜しいけれど、また来ることにして帰途につく。
帰りに「道の駅 願成就温泉」に立ち寄り湯。あまり広くないけれど、客が少なかったのでほぼ貸し切り状態だったし、露天風呂にまで流れる音楽は少し気になったけど広い空を眺めながらゆっくりお湯に浸かれてとても気持ちよかった。ここにもおみやげ物のめぼしいものはほとんどない。
一路来た道をのんびり帰る。今日はフジグラン宇部でとりめしのおにぎりと刺身類を買って、帰宅してから夕食。