政治介入による表現の自由の侵害、言論封殺

自民党議員によるメチャクチャな介入があったようだ。


自民議員が出演者聴取 “靖国”監督が反発(東京新聞 2008年4月10日(木))

映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督(44)は9日、共同通信のインタビューで「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
(中略)
有村議員は9日夜「(監督の主張を)刈谷さんに電話で確かめたが、わたしの話で気持ちが変わったことはないということだった。監督の話は事実無根だ」と反論した。
有村議員によると、「刈谷さんが困惑している」との情報があったため、3月25日、刈谷さん夫妻と電話で話し、削除希望を聞いたという。
これに対し李監督は「(削除希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発している。

上映中止が話題となり、他の館での上映が広まってきたことに業を煮やし、作品自体をなき物にしようとの画策だ。これはもう、憲法で保障されているところの表現の自由に対する明らかな政治的な介入であり、自由な言論を封殺するこうした動きについては見逃すことも許すこともできない。そもそも国会議員は憲法を遵守することが義務付けられており、この行為は明確な憲法違反に他ならない。
福田氏は「かわいそうなぐらい苦労してる」なんて戯言を言ってないで、こういうとんでもない輩を毅然と処分するべきだ。