潔く負けを認め即刻総選挙で民意を問え

衆院山口２区補選：民主・平岡氏が当選　医療制度追い風に（毎日新聞 2008年4月28日（月））

福田政権発足後初の国政選挙で、自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口２区補選は２７日投開票された。民主前職（比例中国ブロック）の平岡秀夫氏（５４）＝社民推薦＝が自民新人の山本繁太郎氏（５９）＝公明推薦＝を破り、４回目の当選を果たした。衆参両院の勢力が逆転した「ねじれ国会」に苦しむ福田康夫首相の政権運営は、補選敗北によってさらに困難になるとみられる。
年金保険料からの天引き開始が告示の１５日に重なったことから、７５歳以上の高齢者が対象の後期高齢者（長寿）医療制度が争点化。同制度に対する批判が政府・与党を直撃した形となった。
（中略）
与野党ともに幹部らが連日応援に入る総力戦を展開した。
投票率は６９．００％で、前回０５年衆院選の７２．４５％を下回ったが、補選にしては高水準だった。当日有権者数は３０万８０１７人。


◇衆院山口２区補選（確定得票数）
当１１６，３４８平岡　秀夫＝民前＜４＞［社］
　９４，４０４山本繁太郎＝自新［公］
（後略）

たった1地区の補選とはいえ、「自民王国」と称される山口県下での総力戦大敗である。現政権に対し、明確な「ノー」が突きつけられた。この結果を受けて、ますます内閣支持率は低下するだろう。政府・与党はこの結果を潔く受け止め、即刻総選挙で民意を問うべきだ。自分らのやりたいことのみををゴリ押しして強行採決を繰り返し、「国民の目線で」などという出まかせを口にしながら国民の生活を顧みない姿勢が断罪された。この期に及んで「たかだか地方の補選結果が国政に影響を与えない」などという強弁は許されない。


各紙の社説。


社説：補選民主勝利　首相は「怒り」を無視するな（毎日新聞 2008年4月28日（月））


社説：自民敗北―「再可決」への冷たい風（朝日新聞 2008年4月28日（月））


社説：山口２区補選　お年寄りの不安が響いた（読売新聞 2008年4月28日（月））


【主張】衆院補選　もっと再議決の意義語れ（産経新聞 2008年4月28日（月））


【社説】民主補選勝利　直近の民意が示された（東京新聞 2008年4月28日（月））


社説：補選自民大敗　それでも突き進むのか（北海道新聞 2008年4月28日（月）））


社説：衆院山口補選／民主は政権の糧にできるか（河北新報 2008年4月28日（月））


社説：山口２区補選　福田政権に打撃大きく（信濃毎日新聞 2008年4月28日（月））


社説：政治潮流変える芽が出た　山口２区補選（西日本新聞 2008年4月28日（月））


社説：補選で与党敗北　審判を重く受け止めよ（中国新聞 2008年4月28日（月））


社説：山口２区補選　民意を重く受け止めるべきだ（愛媛新聞 2008年04月28日（月））