反動教育傾向継続の懸念

先日、「靖国解禁」答弁書を学校に配った高橋史郎氏がまた教育委員長に再任。委員の互選で「6票中5票」獲得というのだから、教育委員の認識も知事と同様のようだ。しかも上田知事は、任期4年を超えて委員の再任も検討したいとの意向だ。理解しがたい。
自分の考えこそ唯一正しいなどという認識がどうも昨今の知事連中にはあるように思えてならないが、どうしてそのような人物が選ばれるのかよくわからない。小泉氏はようやく引退したが、こんな風に他説を押しのけて持論に固執するような人物が首長の多数を占める、また議員の多数を占めるような社会は、本当にオソロシイ。


県教委:高橋委員長を再任 「不適格」と反発の声も /埼玉(毎日新聞 2008年10月10日(金))

昨年10月に県教育委員長に選任された「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏(57)は9日、委員による選挙で6票中5票を得て再任された。
(中略)
県内の教職員組合や市民団体は「経歴やこれまでの言動から委員長として不適格」と反発している。
任期は委員としての任期が切れる12月26日まで。その後も委員に再任するかについて、任命権を持つ上田清司知事は「1期4年の職は1期までとする原則を守りたい。ただ、余人をもって代えがたい場合は例外がある」と含みを持たせた。
(中略)
上田知事は「高橋先生になってから、教育委員会が事務局の追認ではなく、議論してリードする場に変わった」と話した。



【埼玉】県教育委員長高橋氏を再任(東京新聞 2008年10月10日(金))

(前略)
高橋氏は昨年十月から委員長を務めており、選挙後「今後は大分県の事件を受け、教育委員、教育委員会のあり方を積極的に議論し、改革の道筋をつけたい」と述べた。
(後略)



県教育委員長 高橋氏を再任(朝日新聞 2008年10月10日(金))