今年前半に観た映画51本
1「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」(2009) 監督:佐藤信介 出演:綾瀬はるか、沢城みゆき、松元環季、戸田菜穂、大森南朋、谷村美月、 うえだゆうじ、甲斐田裕子、宇垣秀成、塩屋浩三、家弓家正 主題歌:スピッツ「君は太陽」 感想:表情や動きにはもう少し工夫の余地がありそうだが、展開はスピーディで わかりやすい。ホッタラケの島がとてもきれい。(2011.1.3)
2「アンドロメダ…(The Andromeda Strain)」(1969、アメリカ) 監督:ロバート・ワイズ 出演:アーサー・ヒル、デビッド・ウェイン、ジェームズ・オルソン、 ケイト・レイド 、ポーラ・ケリー、ジョージ・ミッチェル、ラモン・ビエリ、 ピーター・ホッブス、カーミット・マードック 原作:マイケル・クライトン「アンドロメダ病原体」 感想:基本的に密室劇。今のアメリカ映画なら最後の脱出に相当の時間を割いて 大アクション活劇となるだろう。劇場で観た覚えがあって地上波で何度か 観たときにはずいぶんチャチな感じがあったのだが、改めてデジタルで観 てみるといろいろと大したものだった。マイケル・クライトンといえば思 い出にあるのがウェストワールドで、こちらも放映があったらまた観てみ たい。(2011.1.9)
3「インスタント沼」(2009) 監督:三木聡 出演:麻生久美子、加瀬亮、風間杜夫、松坂慶子、相田翔子、笹野高史、ふせえ、 白石美帆、松岡俊介、温水洋一、宮藤官九郎、渡辺哲、村松利史、松重豊、 森下能幸、粟根まこと、新屋英子、五月女ケイ子、玄覺悠子、少路勇、 堀部圭亮、江口のりこ、森田ガンツ、はな、海原はるか、伊吹吾郎、 石井聰亙、岩松了 主題歌:YUKI「ミス・イエスタデイ」 感想:麻生久美子がはしゃぐ映画。「時効警察」のノリを2時間続けたのは大した ものだが、中身はない。1シーン1カットごとに隅々まで仕掛けがあったよ うだが、それをいちいち細かく見落とさないように最後まで観続けるのは そもそも不可能だし、そのために何度も観返す内容でもない。ま、面白か ったけど。(2011.1.9)
4「ロバと王女(Peau d'ane)」(1970、フランス) 監督:ジャック・ドゥミ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン、ジャン・マレー、 デルフィーヌ・セイリグ、ミシュリーヌ・プレール 原作:シャルル・ペロー 音楽:ミシェル・ルグラン 感想:グリム童話が下敷き。フランスらしい愛と自由の物語。ちょっと荒唐無稽 あり。衣装とセットがすごい。(2011.1.12)
5「マッハ!!!!!!!!(Ong Bak: Muay Thai Warrior)」(2003、タイ) 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ 出演:トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ、プマワーリー・ヨートカモン、 ルンラウィー・バリジンダークン、スチャオ・ポンウィライ、 チェータウット・ワチャラクン、ワンナキット・シリプット、 チャタポン・パンタナアンクーン 感想:作りや対戦を除くアクション、ストーリーはジャッキー・チェン、対戦ア クションはブルース・リーといったところか。トニー・ジャーのムエタイ は文句なく素晴らしい。(2011.1.16)
6「コンスタンティン(Constantine)」(2005、アメリカ) 監督:フランシス・ローレンス 出演:キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ、シャイア・ラブーフ、 プルイット・テイラー・ヴィンス、マックス・ベイカー、ジャイモン・ハンスゥ、 ティルダ・スウィントン、ギャヴィン・ロスデイル、ピーター・ストーメア 原作: ジェイミー・デラノ、ガース・エニス「ヘルブレイザー」(コミック) 感想:中身はあまりないが、アクション過多でなく緩急もありうまくできたアメ リカ映画である。キアヌ・リーブスの決してかっこよくないところがいい のだろう。エンドロール後にある1シーンで、チャズは最初からハーフ・ ブリードだったのかそれとも…と観るものに想像の余地を残して効果的。 ラストの音楽はなんだかマトリックスとかブレードランナーとか。(2011.1.20)
7「アンブレイカブル(UNBREAKABLE)」(2000、アメリカ) 監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン、 スペンサー・トリート・クラーク、シャーレーン・ウッダード、 M・ナイト・シャマラン 感想:サスペンスとしては面白いと思う。長過ぎなかったし楽しんで観られたけ れど、途中まではなかなかよかったのに、あのラストではどうも腑に落ち ない点がいろいろと残ってしまうかも。(2011.1.24)
8「愛のむきだし(Love Exposure)」(2009) 監督:園子温 出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、渡辺真起子、渡部篤郎、尾上寛之、 清水優、永岡佑、広澤草、玄覺悠子、中村麻美 感想:キャスティングだとか演出だとかカメラワークだとかいろいろとイヤだっ た。ラストシーンだけはちょっとだけ、ほんのちょっとだけよかったけど、 あのために技術も演出もかなぐり捨てた「自主制作っぽい」のを長い時間 観せられるのは耐えられない。(2011.1.26)
9「デス・レース(Death Race)」(2008、アメリカ) 監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:ジェイソン・ステイサム、ウォーデン・ヘネシー、イアン・マクシェーン、 ナタリー・マルティネ、タイリース・ギブソン、マックス・ライアン、 ジェイコブ・バルガ、ジェイソン・クラーク、フレデリック・コーラー、 ロバート・ラサード、ロビン・ショウ-、デヴィッド・キャラダイン(声のみ) 感想:元の「デス・レース2000」とは筋立ても何もかも異なるもの。2012年って 設定はすでに眼前。中身はないのに大仰に見せるところはさすがアメリカ 映画。(2011.1.27)
10「鮫肌男と桃尻女」(1998) 監督:石井克人 出演:浅野忠信、小日向しえ、岸部一徳、真行寺君枝、高杉亘、我修院達也、 鶴見辰吾、島田洋八、寺島進、森下能幸、田中要次、堀部圭亮、関根大学、 清川均、津田寛治、山田新五郎、山野久治、安部聡子 原作:望月峯太郎 感想:ピンマイクをそれぞれが付けているような音の録り方が面白かった。原作 があるからということもあろうが、最初から緊迫感もあり、長く感じずに 観られた。(2011.1.29)
11「PARTY7」(2000) 監督:石井克人 出演:永瀬正敏、浅野忠信、原田芳雄、堀部圭亮、岡田義徳、小林明美、我修院達也、 森下能幸、島田洋八、大杉漣、松金よね子、岡本信人、加瀬亮、津田寛治、 田中星児、田中要次、久富昌信、朝比奈秀雄、留美 感想:「PARTY7」というタイトルはまったくのフェイク。原田芳雄は喜んで演っ ていたのではないか。浅野忠信の綺麗な顔立ちに驚く。キーワードは「嘘」 (2011.1.30)
12「魍魎の匣」(2007) 監督:原田眞人 出演:堤真一、椎名桔平、阿部寛、荒川良々、田中麗奈、清水美砂、篠原涼子、 宮迫博之、マギー、谷村美月、寺島咲、黒木瞳、右近健一、大沢樹生、柄本明、 堀部圭亮、宮藤官九郎 原作:京極夏彦 感想:椎名桔平の食い気味のセリフが聞きにくい。シーンはいいのに冗長な感じ があって長く感じる。実相寺監督の「姑獲鳥の夏」の方がまとまっていて 落ち着いていたように思う。(2011.2.3)
13「ギルバート・グレイプ(What's Eating Gilbert Grape)」(1993、アメリカ) 監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ジョニーデップ、ジュリエット・ルイス、メアリー・スティーンバーゲン、 レオナルド・ディカプリオ、ダーレーン・ケイツ、ローラ・ハリントン、 メアリー・ケイト・シェルハード、ジョン・C・ライリー、 クリスピン・グローヴァー、ケヴィン・タイ 原作:ピーター・ヘッジス 感想:ジョニー・デップはちゃんとした俳優さんである。レオナルド・ディカプ リオも体当たりの演技である。日本でこの手の映画は撮れないだろうなぁ、 と思って観た。(2011.2.5)
14「MW-ムウ-」(2009) 監督:岩本仁志 出演:玉木宏、山田孝之、山本裕典、鶴見辰吾、石田ゆり子、石橋凌、林泰文、 山下リオ、半海一晃、品川徹、角替和枝、中村育二、小松彩夏、風間トオル、 デヴィッド・スターズィック 原作:手塚治虫 感想:原作の再現はどうあれ、映画としてはまとまっていた。日本映画としては 珍しく、最初の30分で緊迫感のあるオープニングを引っ張っていけたのは 秀逸。ただ、カースタントを始めアクションはあと一歩感あり。(2011.2.5)
15「CASSHERN」(2004) 監督:紀里谷和明 出演:伊勢谷友介、麻生久美子、寺尾聰、樋口可南子、小日向文世、宮迫博之、 佐田真由美、要潤、西島秀俊、及川光博、森口瑤子、鶴田真由、寺島進、 玉山鉄二、りょう、大滝秀治、三橋達也、唐沢寿明、HISASHI(GLAY)、 TAKURO(GLAY)、納谷悟朗(声のみ) 感想:映像としてはいろいろと甘いところがあるかもしれないし、長かった。話 にまとまりが付くのかどうかと思ったが、どうにか希望をつなぐようなこ とにはなったようだ。唐沢寿明の存在感は大したものだ。(2011.2.10)
16「アリス(Neco z Alenky/Alice)」(1988、チェコ・スイス・イギリス・ドイツ) 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル 出演:クリスティーナ・コホウトヴァー(アリス)、カーミラ・パウアー(声のみ) 原作:ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」 感想:怪作である。(2011.2.11)
17「戦場のピアニスト(The Pianist)」(2002、フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス) 監督:ロマン・ポランスキー 出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレー、 モーリン・リップマン、エド・ストッパード、ジェシカ・ケイト・マイヤー、 ジュリア・レイナー、エミリア・フォックス、ミハウ・ジェブロフスキー、 ヴァレンタイン・ペルカ、ルース・プラット、ロナン・ヴィバート、 ダニエル・カルタジローン、ロイ・スマイルズ、ポール・ブラッドリー 原作:ウワディスワフ・シュピルマン 感想:戦争である。何事も容赦がない。ドイツ軍将校との邂逅など原作と異なる 部分もあったが、おおむね原作の淡々とした語り口が反映されていたよう に思う。ぜひ映画館で観るべき映画だと思う。(2011.2.12)
17「渚にて(On the Beach)」(1959、アメリカ) 監督:スタンリー・クレイマー 出演:グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、アンソニー・パーキンス、 ドナ・アンダーソン、ジョン・テイト、ガイ・ドールマン、 リチャード・メイクル、ジョン・メイロン、ローラ・ブルックス 原作:ネヴィル・シュート 感想:グレゴリー・ペックは実にいい男だ。第二次大戦が終わって14年、アメリ カでも自国の所業に対し疑問と危機感を持っていたということだと感じる。 日本でも同様のテーマが多かったのではないか。何度観ても、印象的なラ スト「兄弟たちよ、まだ時間はある」。神頼みは結局虚しい。(2011.2.12)
18「山の郵便配達(那山、那人、那狗/Postmen in the Mountains)」(1999、中国) 監督:霍建起 出演:滕汝駿、劉菀、趙秀麗、ゴン業ハン、陳好 原作:彭見明 感想:何も起こらない。静かな映画。(2011.2.24)
19「シルク(SILK)」(2007、日本・カナダ・フランス・イタリア・イギリス) 監督:フランソワ・ジラール 出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、芦名星、中谷美紀、 アルフレッド・モリーナ、國村隼、本郷奏多、ケネス・ウェルシュ、 マーク・レンドール 音楽:坂本龍一 原作:アレッサンドロ・バリッコ「絹」 感想:ストーリーは単なる男の愚か。坂本龍一による音楽はすばらしい。(2011.2.27)
20「シックス・デイ(The Sixth Day)」(2000、アメリカ) 監督:ロジャー・スポティスウッド 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、トニー・ゴールドウィン、 ロバート・デュヴァル、マイケル・ラパポート、マイケル・ルーカー、 サラ・ウィンター、ウェンディ・クルーソン 感想:ちょっとしたどんでん返しもあるし、手に汗握って観られる、エンターテ イメントとしてはよくできた映画。(2011.3.2)
21「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 (The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader)」 (2010、アメリカ・イギリス) 監督:マイケル・アプテッド 出演:ベン・バーンズ/尾上菊之助、ジョージー・ヘンリー/宇山玲加、 スキャンダー・ケインズ/畠中祐、ウィル・ポールター/朴ロ美、 ビリー・ブラウン/立川三貴、ローラ・ブレント/はいだしょうこ、 ティルダ・スウィントン/大地真央、津嘉山正種(声)、落合弘治(声) 原作:C・S・ルイス「ナルニア国ものがたり 3 朝びらき丸 東の海へ」 感想:映画館で、非3Dの日本語吹き替え。いつもの通り、展開早くスピーディ。 安心して、しかもそれなりに楽しく観られる。(2011.3.5)
22「ヘブンズ・ドア」(2009) 監督:マイケル・アリアス 出演:長瀬智也、福田麻由子、長塚圭史、田中泯、大倉孝二、Sachi、三浦友和、 黄川田将也、和田聰宏、霧島れいか、薬師丸ひろ子、井田國彦、北見敏之、 不破万作、徳井優、吉村由美、土屋アンナ、二宮和也、今宿麻美、柄本佑、 諏訪太朗、納谷六朗、谷津勲、阿部知代 感想:果たしてリメイクする意味はあったのか。(2011.3.8)
23「新宿インシデント(新宿事件)」(2009、香港・日本) 監督:爾冬陞 出演:ジャッキー・チェン、竹中直人、呉彦祖、加藤雅也、徐静、范冰冰、高捷、 秦沛、錢嘉樂、倉田保昭、葉山豪、峰岸徹、長門裕之、澤田拳也、吹越満 感想:ジャッキー・チェン主演でありながら、痛快娯楽作品ではない。出口なし のラストも凄まじい。人の絆のもろさとか、いろいろと考えさせられる。 舞台である90年代といえば、いい気になっていた日本に翳りが出始めたこ ろ。現在の中国はまさにバブル期の日本を見るようで、数年後には中国も 同じ道をたどるのか。(2011.3.9)
24「おっぱいバレー」(2009) 監督:羽住英一郎 出演:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也、福士誠治、光石研、田口浩正、 小林勝也、市毛良枝、木村遼希、高橋賢人、橘義尋、本庄正季、恵隆一郎、 吉原拓弥、小島藤子 原作:水野宗徳 感想:どうってことのない、いわゆる日本の青春映画。(2011.3.14)
25「スペースボール(Spaceballs)」(1987、アメリカ) 監督:メル・ブルックス 出演:メル・ブルックス、ジョン・キャンディ、リック・モラニス、ビル・プルマン、 ダフネ・ズニーガ、ローレン・ヤーネル、ジョン・リバーズ、 ディック・ヴァン・パタン、ジョージ・ワイナー、マイケル・ウィンスロー、 ドム・デルイーズ、レスリー・ビーヴィス、ジョン・ハート 感想:とってもくだらないスターウォーズ他パロディ。(2011.3.14)
26「少年メリケンサック」(2009) 監督:宮藤官九郎 出演:宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城、峯田和伸、 佐藤智仁、波岡一喜、石田法、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧、 田辺誠一、哀川翔、烏丸せつこ、中村敦夫、犬塚弘、遠藤ミチロウ、箭内道彦 感想:思いつきだけで始めてしまった映画かと思ったが、取り敢えずラストまで 何とかもたせた感じ。宮崎あおいと佐藤浩市がいなかったら映画にならな かったかも。(2011.3.27)
27「ピーウィーの大冒険(Pee-wee's Big Adventure)」(1985、アメリカ) 監督:ティム・バートン 出演:ポール・ルーベンス、エリザベス・デイリー、マーク・ホルトン、 ダイアン・サリンジャー、ジャド・オーメン、プロフェッサー・タナカ、 フィル・ハートマン、ジャン・フックス、ジェームズ・ブローリン、 モーガン・フェアチャイルド 感想:アメリカでは大儲けだったようだ。(2011.4.2)
27「記憶のはばたき(Till Human Voices Wake Us)」(2001、オーストラリア) 監督:マイケル・ペトローニ 出演:ガイ・ピアース、ヘレナ・ボナム=カータ、フランク・ギャラチャー、 リンドレイ・ジョイナ、ブルック・ハーマン、ピーター・カーティン、 マーゴット・ナイト、アンソニー・マーティン、ドーン・クリングバーグ、 デビッド・レイベンスウッド、スチュアート・ファイクニー、 ダイアナ・グリーンツリー 感想:もう一度観たい。記憶と感情の封印と解放。必要なエピソードを必要なだ けの時間にきちんと収めてある。美しい風景と音楽が織り成すサスペンス、 あるいは?(2011.4.5)
28「インベージョン(The Invasion)」(2007、アメリカ) 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、 ジャクソン・ボンド、ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライト 原作:ジャック・フィニイ「盗まれた街」 感想:この時間にまとめたのは感心するが、前半をもう少し丁寧に作ってもよか ったのではないか。子どもの目の前で人を撃つ、子どもが人を殴るシーン なども気になった。(2011.4.5)
29「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009) 監督:佐藤東弥 出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、光石研、松尾スズキ、佐藤慶、 松山ケンイチ、福本伸行、もたいまさこ、吉高由里子、載寧龍二、中村靖日 原作:福本伸行 主題歌・劇中歌YUI「It's all too much」・「Never say die」 感想:映画館でも面白く観られはしただろうが、冗長感は否めない。藤原竜也、 天海祐希、香川照之の存在感は大きいのだが、観せるだけで成立するエピ ソードだってあるだろうに、とにかくいろんなところで説明するセリフが 多すぎる。スピード感もない。漫画と同じように作っても映画にはならな い。(2011.4.18)
30「バイオハザード(Resident Evil)」(2002、アメリカ・イギリス・ドイツ) 監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、エリック・メビウス、ジェームズ・ピュアフォイ、 コリン・サーモン、ミシェル・ロドリゲス、マーティン・クルーズ、 パスクエール・アリアルディ 感想:ゲームはやったことがないが、緊迫感に満ちたスピードある展開はさすが。 次回策への伏線もしっかりあり、何も考えずに観る映画としてはよくでき ている。(2011.4.18)
31「三国志(三國之見龍卸甲)」(2008、香港) 監督:ダニエル・リー 出演:アンディ・ラウ、マギー・Q、サモ・ハン・キンポー、ヴァネス・ウー、 アンディ・オン、ティ・ロン、ダミアン・ラウ、プー・ツンシン、 ユエ・ホア、チェン・チーフイ、チアン・ホンポー、ユー・ロングァン、 ティン・ハイフォン 感想:ストーリーもわかりやすく、ダラダラしない戦闘シーンのカット割りや構 成も悪くなかった。マギ−・Qの悪さぶりがもっと際立つとよかったように 思う。よい出来だとは思うが、同年の「レッドクリフ」とどうしても比べ られてしまうかもしれない。(2011.4.21)
32「ドライビング Miss デイジー(Driving Miss Daisy)」(1989、アメリカ) 監督:ブルース・ベレスフォード 出演:ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン、ダン・エイクロイド、 パティ・ルポーン、エスター・ローレ 感想:宗教だとか人種、地域、時代だとかいろいろな要素が織り込まれた、じっ くり観る映画。(2011.4.24)
33「イントゥ・ザ・サン(Into the Sun)」(2005、アメリカ・日本) 監督:ミンク 出演:スティーブン・セガール、マシュー・デイヴィス、大沢たかお、 エディー・ジョージ、ウィリアム・アザートン、ジュリエット・マーキス、 豊原功補、寺尾聰、伊武雅刀、ペース・ウー、大木正司、藤田宗久、栗山千明、 本田大輔、大村波彦、山口佳奈子、マック・ヤスダ、コロッケ、はたけ、 hitomi、神奈月 感想:ストーリーも背景描写もセリフもまったくなってない映画。格闘家と思っ ていたが、組み手もチャンバラも稚拙極まりない。(2011.5.2)
34「ラスト・ブラッド(BLOOD THE LAST VAMPIRE)」(2009、香港・フランス) 監督:クリス・ナオン、コーリー・ユエン(アクション) 出演:GIANNA(チョン・ジヒョン)、小雪、アリソン・ミラー、リーアム・カニンガム、 JJ・フィールド、倉田保昭 感想:元はアニメーションを含むメディアミックス作品群とのこと。VFX関連はど うもチープな感じがしたが、格闘シーンの撮り方はさすが。日本の描写は 時代も風俗もピンとこないものではある。(2011.5.5)
35「アイ・アム・レジェンド(I Am Legend)」(2007、アメリカ) 監督:フランシス・ローレンス 出演:ウィル・スミス、アリシー・ブラガ、チャーリー・ターハン、 ダッシュ・ミホク、サリー・リチャードソン、ウィロウ・スミス、 エマ・トンプソン 原作:リチャード・マシスン「I Am Legend / 地球最後の男」 感想:3度目のリメイク。ホラーみたいな作り。ウィル・スミスが「神なんていな いんだ!」「世界を救うんだ!」と絶叫したにも関わらず、生き延びるチャ ンスがあるかもしれないのに自己犠牲を選んだのはよくわからない。(2011.5.6)
36「アンダーワールド: エボリューション(Underworld: Evolution)」(2006、アメリカ) 監督:レン・ワイズマン 出演:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、トニー・カラン、 シェーン・ブローリー、デレク・ジャコビ、ビル・ナイ、 スティーヴン・マッキントッシュ、ブライアン・スティール 感想:続編なだけに展開はスピーディ、余計な説明は要らない。ほとんどがアク ションのみという構成もあってか前作に比べると時間も短く、コンパクト にまとまっている。牙の入れ歯でなのかと思ったが、ケイト・ベッキンセ イルはもともと歯が立派。(2011.5.11)
37「シリアナ(Syriana)」(2005、アメリカ) 監督:スティーヴン・ギャガン 出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、 クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、クリストファー・プラマー、 ウィリアム・ハート、ティム・ブレイク・ネルソン、マザール・ムニール、 アレクサンダー・シディグ、マックス・ミンゲ、ジェイミー・シェリダン、 ウィリアム・C・ミッチェル、アクバール・クルサ、シャヒド・アハメド、 ソネル・ダドラル、ジェーン・アトキンソン 原作:ロバート・ベア「CIAは何をしていた?(See No Evil)」 音楽:アレクサンドル・デプラ 感想:利権に群がるロクでもない人々と民主化の理想に燃える王子、信仰の名を 借りてテロを繰り返す組織。アメリカがいかにくだらない国かを描きたか ったのか。長いが、観る意義はあるかもしれない。役作りのために小太り となったジョージ・クルーニーの意気込みが感じられる。(2011.5.13)
38「リリイ・シュシュのすべて」(2001) 監督:岩井俊二 出演:市原隼人、忍成修吾、蒼井優、伊藤歩、細山田隆人、松田一沙、北原ヨリ子、 児玉真菜、伴杏里、沢木哲、郭智博、中村太一、五十畑迅人、西谷有統、 笠原秀幸、勝地涼、内野謙太、高橋一生、南イサム、吉岡麻由子、大沢たかお、 稲森いずみ、阿部知代、市川実和子、川満勝弘、樋口真嗣、杉本哲太、 田中要次、藤井かほり 原作:岩井俊二 音楽:小林武史・Lily Chou-Chou 感想:星野少年は西表で「アラグスク」(「アラベスク」と符合するのか)に行 こうとして/行って/行けなくて溺れ、何を見た/見なかったのか、絶望 したのか。10代が観るための映画。緑が印象的なカメラと、音楽が素晴ら しい。(2011.5.24)
39「ジャック・ハンター クリスタル・ロッドの謎 (Jack Hunter and the Lost Treasure of Ugarit)」(2008、アメリカ) 監督:テリー・カニンガム 出演:イヴァン・セルゲイ、ジョアンヌ・ケリー、トゥーレ・ライフェンシュタイン、 マリオ・バシル、スーザン・ウォード、ショーン・ロウラー 感想:衣装からしてまんまインディ・ジョーンズのパチもんTVシリーズらしい。 スピード感も乏しい。で、続くのだ。(2011.5.27)
40「ジャック・ハンター2 失われた砂漠の秘宝 (Jack Hunter and the Quest for Akhenaten‘s Tomb)」(2008、アメリカ) 監督:テリー・カニンガム 出演:イヴァン・セルゲイ、ジョアンヌ・ケリー、トゥーレ・ライフェンシュタイン、 マリオ・バシル、スーザン・ウォード、アライナ・ハフマン 感想:3作連続のエピソードだけに、アレコレありすぎてまとまりがよくわからな い。(2011.5.28)
41「ジャック・ハンター3 呪われた黄金の冠 (Jack Hunter and the Star of Heaven)」(2008、アメリカ) 監督:テリー・カニンガム 出演:イヴァン・セルゲイ、ジョアンヌ・ケリー、トゥーレ・ライフェンシュタイン、 マリオ・バシル、スーザン・ウォード、メルト・ヤヴズカン 感想:やっと終わったって感じ。(2011.5.29)
42「サイレント・ワールド2011(Arctic Blast)」(2010、カナダ・オーストラリア) 監督:ブライアン・トレンチャード=スミス 出演:マイケル・シャンクス、アレクサンドラ・デイヴィーズ、ロバート・マモーン、 ブルース・デイヴィソン、インディアナ・エヴァンズ、サスキア・ハンプル 感想:TV映画だそうで、CGや他にもチャチなところもあるが、モタモタせずどん どん展開していく。1時間半は確かに短いかもしれないが、劇場映画にも見 習ってほしいところ。邦題はよくわからない。(2011.5.31)
43「Mr.&Mrs.スミス(Mr. & Mrs. Smith)」(2005、アメリカ) 監督:ダグ・リーマン 出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、 ウィリアム・フィクナー(声のみ)、アダム・ブロディ、ケリー・ワシントン、 クリス・ワイツ、ミシェル・モナハン、アンジェラ・バセット(声のみ)、 キース・デヴィッド 感想:夫婦の痴話げんか。二人のための映画って感じ。わかりやすく派手なアメ リカ映画。面白かったけど、それだけ、中身はない。(2011.6.2)
44「シン・シティ(Sin City)」(2005、アメリカ) 監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー 特別ゲスト監督:クエンティン・タランティーノ(一部のシーン) 出演:ミッキー・ローク、ジェイミー・キング、カーラ・グギノ、イライジャ・ウッド、 ルトガー・ハウアー、クライヴ・オーウェン、ロザリオ・ドーソン、 ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木、アレクシス・ブレデル、 ベニチオ・デル・トロ、マイケル・クラーク・ダンカン、ブルース・ウィリス、 ジェシカ・アルバ、マイケル・マドセン、ニック・スタール、パワーズ・ブース、 ジョシュ・ハートネット、フランク・ミラー 原作:フランク・ミラー 感想:恐らくとても楽しんで、実によく作りこんである。演出も構成も編集も妥 協はない。ストーリーは前後するのでわかりにくいところもあるが、観て いればなんとなくわかってくるので問題はない。中身はないが、面白かっ た。映画館で観たかった。(2011.6.3)
45「シャークボーイ&マグマガール 3-D (原題:The Adventures of Sharkboy and Lavagirl in 3-D)」(2005、アメリカ) 監督:ロバート・ロドリゲス 出演:テイラー・ロートナー、テイラー・ドゥーリー、ケイデン・ボイド、 ジョージ・ロペス、デヴィッド・アークエット、クリスティン・デイヴィス、 ジェイコブ・ダヴィッチ、サッシャ・ピータース 感想:原案は当時7歳の息子だそう。「Sin City」より制作費を掛かっているのが 不思議。シャークボーイのテイラー・ロートナーは歌も歌えるし体も動く。 ディズニーXDで観たけれど、劇場公開の3D映画なのになぜ4:3?(2011.6.4)
46「シャッフル(Premonition)」(2007、アメリカ) 監督:メナン・ヤポ 出演:サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、シャイアン・マクルーア、 コートニー・テイラー・バーネス、ニア・ロング、ケイト・ネリガン、 アンバー・ヴァレッタ、ピーター・ストーメア 感想:構成は面白いと思ったが、結局は神の決めた運命は何も変えることができ ないのだから受け入れるしかない、愛や希望を信じろ、という乱暴なスト ーリー。よく考えれば辻褄の合わないことばかり。この内容ならシャッフ ルする必要はまったくない。(2011.6.4)
47「失われた世界(The Lost World)」(2000、イギリス) 監督:スチュアート・オルメ 出演:ボプ・ホスキンス、ピーター・フォーク、トム・ウォード、 ジェームス・フォックス、マシュー・リース、エリーン・キャシディ 感想:長かったが、それなりに面白かった。(2011.6.17)
48「グッド・バッド・ウィアード(The Good, the Bad, the Weird)」(2008、韓国) 監督:キム・ジウン 出演:チョン・ウソン、イ・ビョンホン、ソン・ガン、ユン・ジェムン、リュ・スンス、 ソン・ヨンチャン、オ・ダルス、ソン・ビョンホ、白竜、オム・ジウォン 感想:面白かったが、長かった。映画館で観たらけっこう楽しめたかもしれない。 ソン・ガンホが達者。(2011.6.18)
49「シュリ」(1999、韓国) 監督:カン・ジェギュ 出演:ハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ、 チン・ヒギョン、ユン・ジュサン、パク・ヨンウ 感想:編集や筋立てに納得できない点もあり長すぎるとは思うが、何はともあれ 韓国でなければ撮れない映画。(2011.6.19)
50「ディー・ウォーズ(D-WARS)」(2007、韓国) 監督:シム・ヒョンレ 出演:ジェイソン・ベア、アマンダ・ブルックス、ロバート・フォスター、 クレイグ・ロビンソン、エイミー・ガルシア、クリス・マルキー 感想:CGとVFXは確かにすごかったが、ストーリーはよくわからないし、どうして アメリカが舞台なのか、まずそこがまったくわからない。(2011.6.20)
51「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」(2000) 監督:堤幸彦 出演:中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、生瀬勝久、徳井優、泉谷しげる、 小雪、片桐はいり、田口トモロヲ、酒井敏也、三角八朗、大川浩樹、野添義弘、 津田延代、大河内奈々子、永田杏奈、梨本謙次郎、清水よし子、泉ピン子、 天本英世、村井克行、高木将大、西尾まり、多田亜沙美 感想:どうもやられてしまうカントクである。TVシリーズも観るべし。(2011.6.22)