東京都心、史上最高の39.5度 千葉・市原では40度 (asahi.com)

東京都心、史上最高の39.5度 千葉・市原では40度 (asahi.com

日本列島は20日、太平洋高気圧に覆われて関東を中心に気温が上がり、千葉県市原市では午後1時20分に40.2度の最高気温を観測し、国内の観測史上6位タイの厳しい暑さとなった。東京都心(大手町)でも午後0時58分に39.5度を記録し、同地点の1923年からの観測史上最高を更新。各地で記録的な猛暑に見舞われた。

気象庁によると、東京都心のこれまでの最高気温は94年8月3日の39.1度で、10年ぶりに更新した。甲府市でも20日は39.9度を観測しており、同じく94年8月3日の39.8度を上回って同市の観測史上最高を塗り替えた。

このほか、猛暑となったのは、埼玉県越谷市(39.7度)▽東京都練馬区(39.5度)▽埼玉県熊谷市(39.2度)▽前橋市(38.4度)▽千葉市(37.8度)▽岡山市(37.3度)▽高知県宿毛市(37度)など。千葉市は01年7月24日に並んで同市の観測史上1位タイの暑さだった。

同庁によると、記録的な暑さになった理由は、(1)日本付近は上空まで高温の高気圧に覆われた(2)北西風が吹いた影響で、関東ではフェーン現象が発生した(3)関東では南からの海風が吹いて気温の上昇が抑えられるが、北西風に阻まれて海風が吹かなかった――ことなどが考えられるという。

同庁によると、21日も太平洋高気圧に覆われて東日本や西日本では35度を超える猛暑になる見込み。その後も、30度を超える暑い日はしばらく続くという。

                                                                                                                    • -

東京消防庁によると、東京23区内では同日正午までに、85歳の女性ら4人が熱中症で病院に運ばれた。同庁はなるべく外出を控え、水分補給を十分にするよう注意を呼びかけている。

練馬区の遊園地「としまえん」は同日午前9時から、プールを目指す入場客が続々と来園し、正午現在の入場者数は約2000人。8割方の客がプールで涼んでいるという。

これに対し、東京・上野動物園では、猛暑が続くこの1週間の入場者は約3万8000人。昨年の同時期と比べ3割近く少ないという。「昨年は気温が25〜26度の曇った日が多かった。今年は暑いので、水族館に行く人が多いのでは」(同園飼育課)と話している。

東京都中央区浜離宮庭園では、午前9時の開園から午後0時半までに約200人が訪れた。昼に休憩などで訪れる会社員の姿は少なめになったという。