「母親『がん』の人、手を挙げて」校長が無神経発言(読売新聞 - Yahoo!ニュース)

「母親『がん』の人、手を挙げて」校長が無神経発言(読売新聞 - Yahoo!ニュース)

川崎市立中学校の校長が今年2月、運動部の男子生徒7人に「この中に、母親ががんの生徒がいる」と述べ、その生徒にほかの生徒の前で挙手させていたことが、25日わかった。家族の病気というプライバシーに配慮を欠いた行為に、川崎市教委は近く校長を戒告の懲戒処分とする。
関係者によると、生徒たちが所属する運動部で顧問の男性教諭による体罰が明るみに出たことから、校長は2月10日、体罰を受けた7人を校長室に呼んで直接事情を聞いた。
校長はこの際、「この中に、母親ががんを患っている生徒がいる。その親子のためにも、全国大会を目指して頑張ってほしい」などと話した。さらに、校長は「母親ががんの生徒はだれ」と挙手するように求め、生徒が手を挙げたという。
母親は同16日、学校を訪れて校長に抗議した。校長は謝罪したが、「(がんを)告知されて、よく大丈夫でしたね」と問いかけてきたという。
母親は「(校長の言葉に)ショックで頭が真っ白になった。個人の病気について軽々しく口にするのは許せない。挙手させたことも、がんのことを息子が知らなかったらどうするつもりだったのか」と憤っている。
校長は3月、運動部顧問の体罰監督責任を問われて戒告処分となった。今月24日、「病気のため」として入院している。