沖縄だけの問題ではない

墜落事故同型ヘリ5機は岩国へ 在日米軍司令官が見通し(asahi.com

在日米軍のワスコー司令官は26日、日本記者クラブで講演し、沖縄県宜野湾市での米軍ヘリコプター墜落事故を受け、普天間飛行場に残る事故機と同型のヘリ5機を点検後、所属する岩国航空基地(山口県)に戻す見通しを明らかにした。司令官はまた、事故の最終報告を約1カ月後に公表する方針を示した。
司令官によると、普天間飛行場に同型機は事故機を除き11機あったが、6機はすでにイラクへ派遣。残る5機については「徹底的な調査の後、飛行に適していると思われた場合は、たぶん岩国に返すことになると思う」と語った。
司令官は質疑で、普天間飛行場を嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に統合する可能性を聞かれ、「一つの選択肢だと思う。(日米間で)実際に協議されたこともあると思う」と語った。ただ、嘉手納基地への統合は、普天間飛行場の同県名護市辺野古沖への移設を含め日米特別行動委員会(SACO)合意の見直しにつながるため、日本政府は否定的だ。
司令官はまた、米軍が事故後、同型機の飛行を再開したことについて「ヘリ自体が問題ではなく、事故を起こした機体に問題があった。安全が確認されなければヘリを飛ばすことはなかった」と強調した。