「君が代」不起立の都立校元教師9人の口頭弁論始まる(asahi.com)

君が代」不起立の都立校元教師9人の口頭弁論始まる(asahi.com

今春の都立高校の卒業式で国歌斉唱の際に起立しなかったため、定年後の再雇用を取り消されるなどした元教師9人が東京都を相手取り、嘱託教員や講師としての地位の確認を求める訴訟を東京地裁に起こした。口頭弁論が2日始まり、原告2人が「国を愛する心を国旗や国歌によって強制的に求めるのは、歴史が示すように大きな間違いを犯すことになる」などと意見を述べた。
都側は「思想・良心の自由も、公務員の職務の公共性に由来する制約を受ける」などとして棄却を求めた。
卒業式などでの国歌斉唱を巡っては都教委が「教職員は国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」よう昨秋通達した。今春の式では各校長がこれに基づく職務命令を出したが、従わない教師が続出。都教委は都内の公立校教師198人を戒告処分にしたり、再雇用を取り消したりした。