「つくる会」の教科書を上田知事が評価(asahi.com MYTOWN 埼玉)

つくる会」の教科書を上田知事が評価(asahi.com MYTOWN 埼玉)

採択への関与は否定
新しい歴史教科書をつくる会」主導で編集された教科書について、上田清司知事は7日の会見で「新しい考え方を提案し、教育界の刺激になった」との考えを示した。教科書の中身については「触れるつもりはない」とし、「つくる会」の教科書が問題提起し、論争を起こしたことを評価した。「つくる会」の教科書を採択することについては「地区の委員会が決めることで、私自身がかかわることではない」と明言した。
上田知事は「日本の教科書は個人や会社グループが執筆する形をとっているので、日米関係などを憂慮すべき事態にはならない」と述べ、「もう少し日本の立場について書くべきだ」との考えも示した。
教科書採択について、上田知事は、県教委が小、中学校の教科書選びの基準を64年以降変えていなかったことを知り、担当の職員を「職務怠慢で非常識だ」と叱(しか)ったことを、8月31日の会見で明らかにしている。
県教委は、近隣の自治体の例を参考に、基準の見直しを始めている。また、現在、県内で「つくる会」の教科書を使っている学校はないという。