「千と千尋」DVD訴訟が和解 京都地裁(京都新聞)

千と千尋」DVD訴訟が和解 京都地裁京都新聞

宮崎駿監督の大ヒットアニメ映画「千と千尋の神隠し」を収録したDVDの色彩や色調が、劇場で公開された映画と違うとして、京都弁護士会の大谷哲生弁護士ら購入者3人が、DVDを販売したウォルト・ディズニー・ジャパン(東京)に正しい色調のDVDとの交換や慰謝料を求めた訴訟は11日までに、京都地裁で和解した。
和解条件は▽同社はDVDの色合いについて購入者に誤解と混乱が生じたことを認め、遺憾の意を表する▽今後、DVD版作成のためにマスターデータに調整を加えた時は明示する−など。地裁が8月20日に和解勧告した内容に沿っている、という。
訴状によると、同社は2002年7月、DVD販売部門「ブエナ・ビスタ・ホームエンタテイメント」を販売元にして、「千と千尋の神隠し」のDVDの全国販売を始めた。大谷弁護士らはDVDを買って鑑賞したが、全体に赤みがかって暗く、劇場上映版とは異なっていた、としている。
国民生活センター(東京)にも販売当初から、多数の購入者が同様の苦情を寄せていた。大谷弁護士らは「『千と千尋の神隠し』は画像の奇抜さや色彩の美しさが最も重要なのに、DVDでは損なわれている」と主張していた。

千と千尋…」DVD 色違うと提訴(スポニチアネックス)

人気アニメ映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)のDVDを購入した京都市の弁護士ら3人が3日までに、映像の色彩が映画と異なるとして、販売元のウォルト・ディズニー・ジャパン(東京)に、DVDの交換と1人1万円の慰謝料を求める訴えを京都地裁に起こした。訴状によると、原告らは映画を見て、8月から10月にかけてDVDを購入した。ところが、画像は全体に赤みがかって暗く、専門家に依頼してコンピューターで色彩分析した結果、光の3原色のうち赤以外が極端に弱かったという。
原告らはメールなどで苦情を寄せ、交換を求めたがディズニー社が「不良品ではない」として応じなかったため、「映画の美しい色彩に感動して購入したのに、期待を裏切られた」などとして提訴した。


ウォルト・ディズニー・ジャパンの話
DVDは映画を製作した「スタジオジブリ」と一緒に作ったもので、色彩は映画と同じだ。DVDプレーヤーやテレビの機種によっては色調に違いが出るが、DVD自体に問題はない。