長野・連続強殺:被害者長女「犯人扱い」と抗議−−県警が長時間聴取、自首勧める(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

長野・連続強殺:被害者長女「犯人扱い」と抗議−−県警が長時間聴取、自首勧める(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

長野県高森町のパート社員、木村あい子さん(当時74歳)の強盗殺人容疑で長野県警に逮捕された住所不定、無職、西本正二郎容疑者(27)が関与を供述した今年4月の同県飯田市大王路、島中実恵さん(当時77歳)絞殺事件で、島中さんの長女(51)が県警に「家族が犯人扱いされた」と抗議し、特別捜査本部のある県警飯田署の刑事課長らが20日、長女らに捜査の経緯を説明した。
長女は、県警側が捜査の行き過ぎを認めたとしているが、飯田署は「捜査は適正だった」として謝罪の趣旨を否定している。
長女によると、事件直後から家族が長時間にわたる事情聴取を受け、うそ発見器にもかけられたほか、警察に呼ばれて自首を勧められたこともあったという。こうした経緯について、刑事課長から「行き過ぎた捜査については、おわびしたい」と言われたとしながらも「捜査で受けた傷は、事件が解決しても癒えない」と話している。
飯田署の中島豊・副署長は「捜査は適正に行われた。(長女に)捜査経緯などを説明した」と言い、謝罪ではないとしている。
一方、島中さんは自分が所有する駐車場を使って、過去に西本容疑者に車庫証明の登録をさせるといった便宜を図っていたことが特捜本部の調べで分かった。特捜本部は、西本容疑者が1人暮らしの島中さんと顔見知りであることを悪用し、家に入れてもらった可能性もあるとみている。
西本容疑者は小中学校時代、島中さん方から約400メートルのところに住んでいた。調べでは、西本容疑者が車庫証明の手続きをする際、以前近所に住んでいて自宅敷地内に貸し駐車場を持っていた島中さんから車庫を借りていることにしてもらったという。しかし、西本容疑者は実際には駐車場を借りなかった。
特捜本部は西本容疑者が島中さんに便宜を図ってもらった経緯などについて、詳しく調べている。