「選挙干渉ではない」 ケリー氏政策批判で武部幹事長(asahi.com)

「選挙干渉ではない」 ケリー氏政策批判で武部幹事長asahi.com

自民党武部勤幹事長は16日、新潟市内で街頭演説し、15日のラジオ番組の中で、米大統領選に関してケリー民主党候補の北朝鮮政策を批判し、「ブッシュ大統領でないと困る」と発言したことについて、「外国の選挙に干渉することはやってはいけないことだと承知しており、選挙に対する干渉でも何でもない」と釈明した。
ただし、武部氏は「政党人として対北朝鮮政策に意見を言うことは許されると思う」と述べたうえで、「ケリー氏は(米朝の)2カ国間協議を主張している。日本の頭越しに交渉をやるなら北朝鮮の思うつぼになる」と説明。改めてケリー氏の政策を批判した。

首相に続き、武部自民幹事長もブッシュ氏エール (asahi.com

11月の米大統領選をめぐって、自民党武部勤幹事長が15日、「(共和党候補の)ブッシュ大統領でないと困る」と語った。「ブッシュ大統領とは親しいから、頑張ってほしい」と14日に語った小泉首相に続いて、ブッシュ氏を支援すると受けとめられる発言だけに、野党は「内政干渉になる」と批判。政府・与党内からも疑問の声が上がっている。
武部幹事長はラジオ番組で「ブッシュ氏とケリー氏、どちらがいいか」と聞かれ、「ブッシュ大統領でないと困ると思う。ケリーさんなんか北朝鮮問題を(米朝の)2カ国(間協議)でやろうと。とんでもない話ですよ」などと述べ、ケリー氏の対北朝鮮政策批判にまで踏み込んだ。
一連の発言について、民主党川端達夫幹事長は「他国の選挙に対して一方的に応援すると受け止められる発言はいかがなものか」と批判。社民党又市征治幹事長は、ケリー氏が勝利した場合、「外交上大きな問題で、言うべきでない」と指摘した。
政府・自民党内でも、細田官房長官が記者会見で、首相発言は誤解を招きかねないと認め、「日本の政治家、行政としては冷静に見守るべきだ」と述べた。自民党片山虎之助参院幹事長は武部氏の発言について「幹事長としては言わない方がいい」と語った。
首相は15日夜、一連の発言について「よその国の選挙には干渉しない方がいい。誰が大統領であれ、日米関係は重要だ」と記者団に説明。外交上得策ではないのでは、との指摘には、「そう取るのは一部のマスコミじゃないですかね。冷静に米国も判断される」と反論した。武部氏は「北朝鮮政策について政党政治家としての意見を述べたもので、選挙に干渉するものではない」とのコメントを発表した。