「操縦技術、上手かも」 米軍ヘリ墜落現場で外相が感想(asahi.com)

「操縦技術、上手かも」 米軍ヘリ墜落現場で外相が感想(asahi.com

町村外相は16日、米軍ヘリ墜落現場となった沖縄県宜野湾市沖縄国際大学を訪問し、「被害が重大なものにならなかったのは(操縦士の)操縦技術も上手だったのかもしれない」と記者団に語った。事故直後に在日米軍幹部が操縦士の技術をたたえる発言をして「認識がずれている」と批判された経緯があり、今回の外相の発言にも反発が広がることは確実だ。
町村外相は同日午後、大学関係者から説明を受けながら、墜落現場となった同大学構内を視察した。その直後、記者団に感想を問われて「20メートル以上の大きなヘリコプターが落ちてきて、被害が重大なものにならなかったのは、操縦技術も上手だったのかもしれないが、よく最小の被害でとどまったなと、びっくりした」などと語った。
同日夕、那覇市内で開かれた記者会見で、町村外相は発言の真意を問われて「すぐそばに道路が走っており、少しずれていたら道路に落ちていたかもしれない。素人考えで言ったまでで、そういう印象をあの瞬間に持った」と語り、「不適切だったかもしれない」と釈明した。
外相発言について細田官房長官は16日、松江市での記者会見で「十分発言には注意をしていただきたい。発言が誤解されないように説明されることを希望している」と述べた。
8月下旬、在日米軍のワスコー司令官が日本記者クラブ(東京)で記者会見し、「乗員3人は制御不能となった機体を精いっぱい人のいない所に持っていった。彼らが行ったことは大変素晴らしい功績だった」と発言。地元で「住宅密集地で起きた重大事故との認識が欠けている」と反発が広がった。
事故原因について、米側は今月開かれた日米合同委員会事故分科委員会でも、整備不良が原因だったとし、乗員には落ち度がなかったと説明している。日本側もこうした説明を受け入れ、同型機の飛行再開を了承した経緯がある。

「不適切だった」と陳謝 ヘリ事故失言で外相(河北新報

町村信孝外相は16日午後、那覇市内で記者会見し、沖縄県の米軍ヘリ墜落事故をめぐり、操縦技術を評価するともとれる発言をしたことについて「操縦士の技術レベルも分からないで言ったのは不適切だった」と陳謝した。
同時に「多分技術的なものがあったのかもしれないなあと、素人考えで言ったまでだ。事故現場に行ってそういう印象を持った」と釈明した。
ただ外相は「あの狭い所(事故現場となった大学構内)に機体を持っていったのは、それはそれですごい」とも述べた。
事故直後に在日米軍関係者が同様の感想を述べ、地元が反発した経緯があり、町村氏の発言には細田博之官房長官が「発言に注意してほしい」と苦言を呈し、民主党からも「真意を疑う」(岡田克也代表)と批判の声が上がった。