腎結石破砕術で糖尿病・高血圧に?

腎結石の衝撃波治療→糖尿病リスク4倍…米で追跡調査(Yahoo!ニュース - 読売新聞 / 2006年4月13日)

腎臓結石に衝撃波を当てる治療を受けた患者が、ほかの治療法を受けた人より約4倍も多く糖尿病になっていることがメイヨークリニック(米ミネソタ州)の追跡調査でわかった。
高血圧になる割合も増えていた。この治療法は副作用がほとんどないとして日本でも普及しており、波紋が広がりそうだ。
この治療は、音波の一種である衝撃波によって、腎臓内にできた結石を粉砕する方法。衝撃波の焦点を結石の位置に合わせると、波が通過する場所は損傷せず、結石だけを粉々にする。
医師らは、同病院で1985年に砕石術を受けた患者約600人にアンケートを送り、健康状態を答えてもらった。その結果、ほかの治療法で結石を除去した患者に比べ、糖尿病が3・75倍、高血圧も1・47倍の高率で発生していた。調査した医師は「衝撃波が、インシュリンを作る膵臓(すいぞう)の細胞や、腎臓に集まる血圧調整ホルモンの分泌などに影響を与えた可能性がある」と推測している。