続く「愛国心評価」見直しの動き

愛国心」評価見直し次々 通知表 長瀞削除 吉川も検討(朝日新聞 2006年6月16日(金)朝刊)

昨年度の通知表に「愛国心」の評価を盛り込んだ9市6町の小学校で、今学期の通知表作成を前に見直しが進んでいる。長瀞町の小学校でも、評価を取りやめる動きが出ている一方で、継続する方針を示している学校もあり、判断が分かれている。
長瀞町教委によると、1学期から評価を取りやめる。吉川市内の学校も評価を無くす方向で検討しているという。すでにさいたま市鴻巣市では、「評価が難しい」などと削除を決めたことが明らかになっている。
一方、評価を継続する学校もある。杉戸町教委は「『関心・意欲・態度』を評価する視点の一つで愛国心だけで評価するわけではない」とし、学校は評価を継続する方針だ。
また、熊谷、行田、深谷幸手、上尾、羽生、寄居、鷲宮、白岡、騎西の10市町は、判断を各校に委ねている。
行田市教委は「通知表の文言は現場の教職員が作ったもの。(削れば)今までが間違っていたことになる」。このほかの市町教委も「内心に踏み込んだ評価はしていない」などとしている。