深谷市では…

「真の教育を考える機会」 愛国心評価で深谷市長(朝日新聞 2006年6月21日(水)朝刊)

深谷市の新井家光市長は20日、市議会で、通知表での愛国心評価について「校長がマスコミに振り回されずに、国のあり方、教育のあり方をしっかり議論すべきだ。真の教育が何かを考えるよい機会ではないか」と述べた。大沢ミツ子市議(共産)の質問に答えた。同市の6小学校が昨年度、「愛国心」に関する評価項目を通知表に盛り込んでいた。
新井市長は「国を愛する心を育てることは大事で必要ではないか。国のあり方、教育のあり方をしっかり議論すべきだ。イデオロギーは関係ない」と持論を展開した。
「ほかの(自治体の)教育長が『やめた』と言ったから、深谷市教委も『はい、やめます』という言い方はない。新聞が取り上げただけで、校長先生が『すぐ是正します』というのはおかしい。教育長より校長先生が振り回されずに考えるべき案件だ」と強調した。
また、「この議論があったことを校長会に知らせるべきではないか」との質問に、猪野幸男教育長が「事実は知らせる必要があると思います」と答弁。しかし、新井市長が「おかしい。教育長が(校長会で)述べるべきことではない」と発言すると、猪野教育長が発言を求めて、「取り消します」と撤回する一幕もあった。