教委の対応は?

君が代で不起立 照会を来月検討 戸田市教委(朝日新聞 2006年6月23日(金)朝刊)

戸田市の伊藤良一教育長は22日、記者会見し、市立小中学校の式典で君が代斉唱の際に起立しなかった来賓がいたかどうか、全校に照会したい意向を示した。
しかし、会見前に開かれた教育委員会では経過報告にとどまり、実施は来月の委員会で検討するという。



再度照会の意向表明 来賓不起立で戸田市教育長(WEB埼玉 2006年6月23日)

戸田市の伊藤良一教育長は二十二日、記者会見し、市立小中学校の入学・卒業式の君が代斉唱で起立しない来賓を「腹が煮えくり返る」と市議会で批判したことについて「不適切な発言だった」とした上で、起立しなかった来賓の氏名や人数を各校長に照会する意向をあらためて表明。「事実確認をした上で、教育委員会に今後の対応を諮りたい」と述べた。
二十二日開催された戸田市教育委員会(仙波憲一委員長)で、伊藤教育長が報告したという。
同教育長によると、照会するのは市内十八小中学校全校で、この春の入学式、卒業式での来賓が対象。保護者は対象にしない。
口頭で挙げてもらう予定で、「事実確認をした上で、教育委員会に諮って対応を慎重に検討してもらう」という。照会の実施時期は「早い時期」としながら「教育委員の意向も踏まえて実施していきたい」とした。
同市教委によると、これまで、入学式や卒業式で来賓や保護者が君が代斉唱などで起立していないといった報告、市民からの指摘はなかったという。
各学校長を通じて、来賓については控室、保護者については会場で式典の進行に協力をお願いしてきており、引き続き式典進行の協力要請を行っていく方針という。



不起立の来賓早期照会へ 対応は市教委で検討(東京新聞 2006年6月23日)

戸田市教委が小中学校の卒業式などで君が代斉唱の際に起立しなかった来賓を調査するとした問題で、同市の伊藤良一教育長は二十二日記者会見し、「調査」ではなく事実確認のための「照会」と説明。「来賓には児童・生徒の範となってもらいたい」と述べた。
伊藤教育長は同日の定例教育委員会で、「照会」の意向を報告。次回七月二十七日の同委員会で正式に諮った後、早期に取り組みたい考えを示した。
「照会」の対象となる式典は、今春の卒業式と入学式。各校長に、起立しなかった来賓の人数、氏名などについて照会する。保護者に関しては「照会の対象外」とした。起立しない来賓がいた場合の対応については、「教育委員会に案件として挙げ、検討したい」と述べただけだった。
十三日の市議会一般質問の答弁では「調査する」としていたが、「照会する」とニュアンスを変えた理由については、「議会ではその場の流れの中で『調査』という言葉を使った。取りあえず事実の確認をしたいということ」とした。伊藤教育長は十三日の市議会で起立しない来賓や保護者について「はらわたが煮えくりかえる」と発言したことを撤回したが、これについては、「不適切な表現だったと思い、取り消した」と述べた。