『歩きたばこ禁止』続々

『歩きたばこ禁止』続々 7市が条例制定、川越市も準備中(朝日新聞 2006年7月2日(日)朝刊)

路上での歩きたばこを条例で禁止する動きが県内で広がりつつある。昨年5月に川口市が始めて施行したのを最初に、これまでに朝霞市熊谷市など7市が条例を設けた。川越市も来年4月に向けて準備を進めている。罰則を設ける自治体もあり、マナー違反に厳しい姿勢がうかがえる。(杉本崇)
◇志木など4市、罰金も
志木市は7月から市内の駅2カ所の周り経ヘクタールの公道で歩きたばこを禁止した。市民に知ってもらおうと、市職員らが6月29日早朝から、東武東上線柳瀬川駅でキャンペーンをした。「路上喫煙をやめて」との呼びかけに通行人は携帯灰皿でたばこの火を消していた。
同市は近隣の朝霞、和光、新座3市と3月議会に共同提案して条例制定を進めていた。
3市は10月に導入する予定だが、同時に志木市も含めて、禁止の呼びかけに応じない人に罰金2千円を科す制度も実施する。同市の男性会社員(46)は「愛煙家にとって厳しい世の中だが、理解を得るためにもマナーは大事」と話した。
県健康づくり支援課によると、歩きたばこを禁止する条例を定めたのは、川口、所沢、熊谷3市と、罰則規定を設けている朝霞、志木、新座、和光4市(6月末現在)。6月議会で条例が制定された熊谷市は10月から始める。夏祭りなどイベント主催者が、参加者に歩きたばこをやめるように伝える努力義務を設けている。
川越市は12月議会に罰則付きの路上喫煙防止条例を提案する予定だ。
6月25、26の両日、提案を前に歩きたばこでやけどする危険性が高い場所を調べるため、川越駅や中心街地の通行量を調べた。10平方メートルに15人以上いる所もあり、市環境業務課は禁止地域として検討している。
同課は「たばこによるやけどの心配がない、きれいな観光都市づくりを目指したい」と話した。